2010年08月12日

国の借金900兆円どうなる!? ~2.家計が国債を引受けられるのはあと何年?その先はどうなる?~


前回の記事では、日本の国の借金が、借金を返すために借金しているという自転車操業状態にあること、そしてその国債の主な引き受け先は国内の金融機関であり・保険年金基金があてられていることを紹介しました。
リンク→国の借金900兆円どうなる!? ~1.日本財政の現状は?~
国の借金900兆円どうなる!?シリーズ第2回目は、家計が国債を引受けられるのはあと何年?その先はどうなる?を考えてみたいと思います。
続きへ行く前に応援よろしくお願いします☆
そこでまず国債の引き受け手先となっている国内の金融機関・保険年金基金のマネーは、いったいどこから来ているの考えてみると、当然それは私たちが銀行に預けているお金、積み立てているお金が原資となっています。

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家計の金融資産の推移グラフを見ていくと約1400兆前後を推移しています。

預金約800兆円と保険・年金準備金約400兆円が銀行や保険会社等に流れ込み、銀行や保険会社等はこれらを主な原資として、政府の借入や証券(国債等)の購入等に充てています。つまり私たちが預けているお金は、いつのまにか銀行や保険会社によって国債に換えられてしまっている現状にあるわけです。
膨大な国の借金=国債を引受けているのが国民の金融資産だと考えると、仮にこのまま新規国債を発行し続けた場合いったいどうなるのでしょうか?
日本政府は、歳出を大幅に見直さない限り(=社会保障費を大幅に減らさない限り)今後40兆円~50兆円規模の新規国債の発行が不可欠となります。
しかし、金融機関が国債を買う原資となる家計の金融資産1400兆は停滞→減少し始めています。(貯蓄率は40%前後から3%前後へ)

この結果家計の金融資産政府の債務残高の差が縮まってきており、家計の金融資産を原資とした国債引受は、10年もしないうちに破綻する計算になってしまします!

2000年~2009年までの9年間で家計の金融資産を300兆使ってしまっています。
     金融資産    負債   金融資産残り
2000年:1400兆円- 800兆円 = 600兆円
2009年:1450兆円-1150兆円 = 300兆円

家計の金融資産が底をついた場合、さらなる新規国債を「誰が」買うのでしょうか?
結論からいえば、海外の金融機関か、日本銀行しかないということになります。
日銀は資産規模が124兆円でGDP比26%と高く、これ以上は増やしたくない状況にあります。(リーマンショックによって資産規模を2倍に増やしたアメリカでもGDP比15.4%)
だから、海外でもいいから金融機関に買って欲しい状況にあります。
日銀の国債保有残高は76.6兆円(2010年7月末)
現在の金融市場では、ドル・ユーロに対して上げている円は人気があり、日本国債が買われやすい状況にあります。(実際、中国政府も外貨準備の運用の一部を、円国債で運用し始めている)。円高-ドル安ユーロ安が進行している状況では、投資家が円高による差益を狙うからです。
これを、「市場で消化できる」と見た日本政府が国債発行を減らさなければ、海外の金融機関が国債保有高を上げていくことになります。
しかし海外の金融機関が国債保有高を高めていくことは、何か大きな問題につながらないのでしょうか?
次回は、国の借金900兆円どうなる!?シリーズ最終回!
国債と市場、負債を生み出す中央銀行制度の関係に踏み込んで考えていきます。
お楽しみに!

List    投稿者 d0020627 | 2010-08-12 | Posted in 未分類 | 13 Comments » 

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コメント13件

 藤四郎 | 2011.04.02 6:42

このエントリーの趣旨であるエコ社会への移行という話からはずれますが、東西日本の電源周波数を統一するのは実は簡単なことらしいですよ。
http://www.tomabechi.jp/archives/51243485.html
商売熱心な方なのでイマイチ怪しさがありますが、いいことも言うようです。

 静かなる革命2009 | 2011.04.02 10:01

原発危機:福島第一原発水葬までのロードマップ

東京消防庁ハイパーレスキュー隊員を始めとする数多くの自らの命を顧みない無名の人々の献身により,第一の危機は乗り越えることができた.危急の事態に「圧倒」され…

 へこへこーへー | 2011.04.02 12:21

自分自身の行動を振り返ってみてもいつのまにか節電を心がけた生活になっている気がします。
人々の意識の変化により、エネルギーに対する社会の動きが変わりつつある雰囲気を感じますね。

 こまてぃ | 2011.04.02 16:45

>政府・官僚と庶民との断層
>政府や官僚が言う「地震被害・原発被害」のほとんどは経済的損失…彼らの言う「復興」とは、今まで通りの市場拡大・景気維持
何だかかみあわない気がしていたのは、言葉にするとこういうことなんですね!とってもすっきりしました☆小エネルギー社会の志向と同時に、この断層も市民の中にはっきり自覚されると、ますます社会は大きく動いていきそうですね!

 S | 2011.04.02 20:38

交流は長距離送電が出来ません。
もともと西日本の電力は関東・東北まで届いていません。
今回の節電の風潮に西日本の人が協力しても何の意味もないし、効果もありません。
そんなことに気をつかうなら、いいから普通に生活して下さい。
普通に政府に景気対策を要求し、自分たちの所得向上とエネルギー消費の拡大を追求しましょう。
そうすると西日本を中心に経済が上向きになり、東北地方を助ける余力が大きくなっていきます。
東北関東大震災の復興に協力するつもりなら、西日本側は景気拡大と資源消費の増大に走るのが最良です。
絶対に節約や省エネに走ってはいけません。

 匿名 | 2011.04.03 11:46

>>絶対に節約や省エネに走ってはいけません。
は? おまえ東電社員だろ?
もんじゅが危機的状況になった事を想定して生活したらいいんじゃないの?
省エネしてないが悪いんだ?

 S | 2011.04.03 21:02

>省エネしてないが悪いんだ?
デフレが加速して国民経済が縮小するからです。
わかりませんか?
今が、あらゆる分野で増産するときです。
東北を救うために、この20年のつくられた不況から脱出するために。
この局面では節約は国民を殺し、浪費は国民を助けることです。
節約は悪!
浪費は善!
繰り返して徹底しよう。
節約は悪!
浪費は善!

 ちょむきち | 2011.04.05 12:23

>省エネしてないが悪いんだ?
>>デフレが加速して国民経済が縮小するからです。
わかりませんか?
「無駄なことまでして、何が何でも経済(市場)が拡大する必要ってないんじゃない?」
と多くの人が思い始めたという事じゃないでしょうか?
よく考えてみれば身の回りにあるものの多くがなくても困らないものですよね。
この転換点は大きいと思います。

 tibatosi | 2011.04.10 22:20

>藤四郎さん
情報ありがとうございます!実は意外と簡単なんですね~。
でもそうなると次に疑問なのは、なぜこれまでやってこなかったのか、ってことですよね。
本当に災害を想定していなかったってことだけなんでしょうか・・・?

 匿名 | 2011.04.10 22:25

>へこへこーへーさん
>人々の意識の変化により、エネルギーに対する社会の動きが変わりつつある雰囲気を感じますね。
同感です。
子供なんかはそのあたりやはり素直なようで、「電気が減っても困らないね」って言っている子もいるみたいですね。
>こまてぃさん
>この断層も市民の中にはっきり自覚されると、ますます社会は大きく動いていきそうですね!
確かにそうですね。みんなもう無意識には感じているはずなので、後はそれをどれだけ顕在化出来るかが重要ですね。
そういった意味でもこういったブログなりで事実を発信していくことには大きな意味がありますね。

 tibatosi | 2011.04.10 22:32

>sさん
>名無しさん
>ちょむきちさん
皆さんコメントありがとうございます。
現時点で節約・省エネをすべきかすべきでないか、といった議論はあちこちでされています。
しかし今僕等がはっきりと認識しなければいけないのはきっちょむさんが仰っているように、
今回の原発事故に限らず、実際は原発や金融のように、これまで延々と行われてきた市場の維持・拡大というものが、「自然の摂理から考えても明らかに異常なものや、実体の伴わない、言わば”騙し”のようなものの上に成り立っていた」ということなのではないでしょうか。
これを機に改めてみんなでそのあたりを考えていきたいですね。

 hermes finland | 2014.02.02 6:43

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