2010年05月02日

4/29なんでや劇場レポート「観念力とは何か?」(1) 観念力の前提条件⇒肯定視の充足空間

4月29日になんでや劇場が行われました。4回に分けて紹介します。
今回のテーマは、“力”シリーズ「 観念力とは何か? 」です。
前回の復習から、扱われたので、前回参加出来なかった方、少し記憶が薄れかけている方も、じっくり読み進めてください。
では、なんでや劇場レポートをお送りします。
●観念力を扱う前提条件
前提条件として、これまでの「力」シリーズを復習して説明する。
‘10年以降の10年間は、私権体制が崩壊過程に入り、共同体が上昇過程に入る。その象徴がJALの経営破綻やトヨタの欠陥車問題である。その見通しを進めて、これからの時代はどのような力が必要になるのか?⇒私権時代に求められた力と、共認時代に求められる能力へ。
jal20100425-00000025-san-bus_all-thum-000-small.jpg r.jpg  
写真は、 コチラ と コチラ からお借りしました。
続きを読む前にポチ・ポチ応援お願いします。

にほんブログ村 政治ブログへ


○私権時代に求められた力は、武力or資本力。
私権時代は動物の本能である力の原理に貫かれた時代であるため、とりわけ武力は「弱肉強食」という概念と重なり、あたかも腕力に近い力とイメージする人が多い。しかし、それは間違いである。剣術の達人がトップになった例はなく、全て家来にすぎない。武力闘争は集団闘争であり、武装集団をどう統合するか⇒共認統合力が勝敗を決することになる。
人類の原始時代も採集時代も、武力時代も資本力時代もいずれも共認統合力が力そのものである。このことは、普遍的・歴史貫通的に指摘できる事実である。
○では、私権時代の共認統合力と、共認時代の共認統合力の違いは何か? 
私権時代は貧困の圧力⇒誰もが私権を求めて収束する、自分第一の時代。⇒自分(私権獲得)のために共認統合力を行使する。一方、現在~近未来は、私権の衰弱⇒共認収束⇒みんな第一という価値転換が進行する。そこでは、みんなを充足させるためには何が必要かという観点が問われる。つまり、源泉部が自分発からみんな発に転換するため、みんな発の充足のために共認統合力を行使することになる。逆に言うと、みんな発でなければ共認統合力は形成できない。
○私権時代の力に特徴が一つある。
私権上位の家に生まれた者は、領土や富や家臣団といった力を実力で勝ち取るのではなく、秩序の根幹である私権の相続によって与えられる。従って、既成の力のヒエラルキーが初めから存在しており、それは当人の実力とは乖離している。これが私権時代である(それに対して、共認時代の力で相続されるものはなく、生まれて以降身につける力=100%実力である)。
力を獲得するためには、ヒエラルキーの上位者をどう取り込むか(ヒエラルキーの下の方を相手にしても仕方がない)が課題となり、共認統合力と言えば聞こえがいいが、実態は抱き込み能力ということになる。そのための方法論が、利益誘導(アメとムチ)による懐柔法=騙しと脅しである。
○現在、私権体制が崩壊過程に入っているのは、私権体制の構造的欠陥があるからである。
私権時代の統合原理=力の序列原理では、支配する者と支配される者に分かれる。ここに原理的矛盾がある。誰しもが支配するのは好きでも、支配されるのは嫌である。従って、支配される者は心底から支配を認めているわけではない。こうして、面従腹背が必然的に発生する。
私権の強制圧力が強い時代でも、私権圧力が社会の隅々にまで浸透することはなく、圧力が働かない隙間の自由空間が存在する。自由空間では自我発の自己正当化・他者否定が蔓延ることになる。元々から面従腹背で腹の底から支配を認めていない上に、自己正当化と他者否定の温床空間では、都合の悪いことは隠蔽、誤魔化し、言い訳に終始する。これが私権体制の原理的矛盾・欠陥である。
それでも私権圧力が強い時代は、家父長に対して妻子が日常的に言い訳を繰り返すことは許されず、自我は一定封鎖されていた。ところが現代起こっているのは、社会全体において私権の強制圧力が衰弱したことによって、末端だけでなく、社会の至る所で隠蔽、誤魔化し、言い訳が横行している。
こうして、ほとんどの企業で言い訳・誤魔化しが横行し、私権企業は危機に瀕している。しかし、私権圧力の衰弱という原理的な問題が原因なので私権企業には打つ手がない。こうして今後10年に亙って私権体制の崩壊⇒秩序崩壊の予感が顕在化してゆくことになる。
○私権のヒエラルキーによる上からの圧力では末端まで行き渡らないので自我が蔓延る。
これが面従腹背⇒言い訳・誤魔化しが蔓延る根本構造である。
この構造を断ち切るには、下からの共認圧力の形成しかない。下からの共認圧力によって言い訳・誤魔化しを許さない。これができた企業が勝ち残ることができる。(私権時代は上からの圧力、共認時代は下からの圧力。力の構造が全く違っているのも、私権時代と共認時代の違いである。)
必要とされる力の中身が、私権発の利益誘導からみんな発の共認形成力に変わった以上、これまでは私権弱者であっても、本気でみんな発に転換しようと思えば、共認形成力を身につけて成果を上げていくことが可能なはずである。
ところが、2010年代は自分発からみんな発への転換期であるが故に、誰しもが古い私権体質・自分体質を残存させている。本気でみんな発に転換しようとすれば、他人捨象や隠蔽、誤魔化し、言い訳などできないはずであり、それが見られるのは転換できていない証拠である。
○転換するためには何が必要か?
ダメ圧や説教では転換しない。否定ではダメ。「どうする?」思考によって答えを出す、そういうスタンスが求められている。そのためには、私権時代固有の否定の空気(隙あらば相手を倒して利益を得る)から肯定へと空気を転換する必要がある。そのためには、女の充足性・肯定性が基盤となる。女たちから男たちへの期待発信によって男たちの活力を引き出す。女たちのプラス評価発信によって、女たちの充足が男にとって最大の充足体験・成功体験となっていく。こうして、肯定視に基づく充足空間ができれば、下からの共認圧力形成が可能になり、隠蔽、誤魔化し、言い訳が封鎖できる。
この肯定視に基づく充足空間の形成が土台であるが、ここまでは主に共認機能の次元であり、観念はあまり使わない。しかし、これから10年間の過渡期においては、私権圧力に代わる充足活力を生み出すことができれば、それだけで十分勝っていける。何であれ活力を生み出せたものが勝ちだからである。この土台をどう固めるかが、今後10年間の最も重要な課題であり、今日扱う観念力という問題は、その先にある課題なのである。
(2)に続きます。

List    投稿者 sodan | 2010-05-02 | Posted in 12.現代意識潮流No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2010/05/1629.html/trackback


Comment



Comment


*