2010年03月23日

私権原理から共認原理への大転換(自分発からみんな発へ)~’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束

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画像はこちらから
2/28(日)のなんでや劇場「私権時代に求められた能力と、共認時代に求められる能力」
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を受け、「るいネット」のお題「私権原理から共認原理への大転換(自分発からみんな初へ)」 より、皆の役に立つ投稿を紹介するシリーズの第3回です。(第1回は「潮流1:共認原理と私権原理」第2回は「共認力だけが制覇力と統合力を兼ね備えている」
 
今回は、私権時代から共認時代への転換期、’70年、’95年に焦点をあてます。

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潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向

’70年、工業生産の発展によって、ほぼ貧困が消滅し、豊かさが実現された。この豊かさの実現=生存圧力の弛緩は、生物が経験したことのない全く新たな事態である。但し、人類は1万数千年前、飢餓から解き放たれた採取部族の時代に、一度、これに近い状態を経験している。
一般に危機状況では、危機を突破しようとする意識的な実現志向が強く生起するが、その実現可能性は小さい。他方、充足状況では、無意識に近い弱い実現志向しか生起しないが、その実現可能性は大きい。
豊かさが実現され、生存圧力が弛緩すると、闘争の実現可能性よりも充足の実現可能性の方が大きいので、人々がそちらに向う結果、闘争よりも充足の方が価値が高くなる。つまり、闘争よりも充足の方が、挑戦よりも安定の方が大切になる。従って、闘争(仕事)志向や挑戦(創造)志向よりも、充足志向や安定志向の方が強くなる。
また、生存圧力が衰弱し、物的充足が飽和状態に達した状況での新たな(=より大きな)充足可能性は、物的価値ではなく類的価値(人と人との間に生じる欠乏)の充足の中にしかない。そして、類的価値の充足とは、共認充足に他ならない。又、充足志向は安定志向を生み出すが、この安定も相手との共認や規範の共認etc人々の共認によって実現する。従って、生存圧力を脱した人々が志向する充足・安定志向は、必然的に共認収束の大潮流を形成してゆく。
それだけではない。生存圧力が弛緩したことによって私権圧力→私権欠乏も衰弱過程に入ってゆく。つまり、’70年、豊かさの実現(=貧困の消滅)をもって、人々の意識は私権収束から共認収束へと大転換を遂げたのである。従って、資本権力も衰退過程に入り、代わってマスコミの共認権力が第一権力に躍り出る。
この闘争から充足への基底的な価値転換を受けて、’60年安保闘争、’69年全共闘運動と続いた否定発の反体制運動は、’70年以降一気に衰退してゆく。そして、彼らもまた、安定したサラリーマン生活の中へと埋没していった。こうして、’50年代以来の怒れる若者たちは少数派に転落し、わずかにその名残を暴走族やヤンキーとして留めるだけとなる。
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60年安保闘争 
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69年全共闘 画像はこちらから
  
これは、豊かさの実現=生存圧力の弛緩に起因する、男原理主導から女原理主導への転換であるとも云える。(その後の性的商品価値の暴騰とそれによる性権力の暴走も、その一時的な先端現象である。)
しかし、それは行動の大転換となって顕在化した肉体的な潜在思念の大転換であり、現実には市場は利益追求のまま、企業は序列制度のままなので、顕在意識は私権収束→私権統合のままである。むしろ、圧力の衰弱によって、’70年代、’80年代は、いったん私権意識が肥大した面(ex自由な性)もある。
加えて、顕在意識は相変わらず「否定と要求」を正当化する近代思想に支配されたままである。従って、肉体的には「否定」は空中分解したにも拘わらず、外圧=私権圧力が衰弱したことによってむしろ抑圧を解かれた不満や要求や主張が肥大し、マスコミ主導で「人権」「同権」etcの架空観念が、いったんは蔓延してゆく。
同様に、私権追求の欠乏が衰弱してゆく以上、「自由」を追求する欠乏も無意味化し、空中分解してゆくが、顕在意識は相変わらず「自由」という観念に支配されたままで、むしろ外圧が衰弱したことによって「自由」という架空観念がいったんは肥大化し蔓延してゆくことになる。(例えば、この頃「自己実現」などという紛い物も跋扈した。)
しかし、その間も、最深部の充足志向は上昇し続け、それに伴って充足発の実現志向も上昇してゆく。そして、それは子供や若者の仲間収束として顕現する。(例えば、私権より何より「仲間第一or仲間絶対」だからこそ、昔からあった「いじめ」が逃げ場のない深刻な問題として浮上したのである。)

 
ここで、私権追求の欠乏が衰弱したにもかかわらず自由と言う架空観念にしがみついている層が、今や多数派となった「自由派」のルーツと思われます。参考;2/28なんで屋劇場レポート(2)隠蔽・言い訳・誤魔化しの横行によって崩壊する私権体制
 
 その後を続けます。
 
潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束

バブルは必ず崩壊する。案の定、’90年、日本のバブルは崩壊した(その後、’08年、米欧をはじめ世界バブルも崩壊する)。そして、’95年、バブル崩壊の5年後、相次ぐ金融機関の破綻を目の当たりにして、私権の崩壊が意識(予感)され始める。
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バブル 画像はこちらから
%E5%B1%B1%E4%B8%80.JPG山一證券破綻 画像はこちらから
  
半顕在意識に生起したこの私権崩壊の認識(予感)は、私権追求の欠乏を一気に衰弱させ、急速に私権圧力を衰弱させていった。
 
私権欠乏→私権圧力が衰弱したことによって、私権欠乏発の不満や怒りや要求も衰弱して無意味化してゆく。つまり、「否定」意識が空中分解してゆく。こうして、’95年以降、「否定と要求」の社会党は一気に凋落していった。
そして、「否定」が空中分解したことによって、’70年以来の充足志向→実現志向の潮流が次第にはっきりと顕在化してくる。
それだけではない。私権が衰弱したことによって、「否定」意識と同じく私権欠乏発の「自由(自由追求の欠乏)」も衰弱して無意味化し、空中分解してゆく。
それに伴って、明治以来、市場拡大の原動力となってきた性(自由な性=自我と私権に貫かれた性)の活力も一気に衰弱し、アッという間に女の性的商品価値が暴落すると同時に、男のセックスレスが蔓延してゆく。
95年以降、衰弱し続けてきた私権欠乏は、その後’03年、株式が二番底に向かうのを見て追求する活力も消え失せ、遂に私権欠乏そのものが空中分解してゆく。かくして、人々はもはや私権の追求に収束することができなくなり、永い間社会を統合してきた私権収束→私権統合という統合軸が崩壊してゆく。これは、1800年に亙って私権時代を貫いてきた私権原理の崩壊であった。
 
こうして、人々はどこにも収束できずに収束不全に陥ってゆく。
但し、肉体的な潜在意識は’70年以来、一貫して充足志向から共認収束し続けており、私権の衰弱につれて共認収束はどんどん強くなってきている。従って、収束不全と言っても、それは「否定」も「自由」も空中分解し、私権意識さえ無意味化したことによる顕在意識の収束不全に過ぎない。
(なお、上記の性の衰弱は、人類にとって極めて由々しき事態である。しかし、まやかしの近代思想に染められた知識人たちは、この問題からも目を背らし、ダンマリを決め込んでいる。今や、学者や評論家やマスコミ人たち(=プロと称する者たち)は、何の役にも立たないただの無駄飯食いに成り果てたと見るべきだろう。)
他方、バブル崩壊に伴う経済危機は、人々の間に危機感発の安定欠乏を生起させ、目先の安定志向を強めさせる(注:この危機発の安定志向は、’70年以来の充足発の安定志向とは別物である)。そして、この危機発の安定志向は、「自由」が空中分解したことも相まって、目先の秩序収束の潮流を生み出してゆく。タバコ、セクハラ、食品叩きと続く魔女狩り=マナーファシズムは、この秩序収束の潮流に乗った法曹官僚とマスコミの仕掛けである。
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しかも、この目先収束は、秩序収束の段階に留まらず、更に目先の制度収束へと突き進んでゆく。
豊かさの実現以来の充足志向→実現志向の大潮流は、’95年、私権意識の衰弱が顕在化したことによって、一段と強くなっていったが、同時に、危機発の目先の秩序収束の潮流が生起したことによって、実現志向と秩序収束の合流点に目先の制度収束の潮流を生み出していった。既存の制度の枠組みの中での、授業や試験や資格への収束が、それである。
中でも、子供や若者の試験制度への収束は、小学生の時から勉強漬けで「勉強しか出来ない」無能エリートを大量生産しただけではなく、学歴が生涯の身分をほぼ規定する学歴身分社会を作り出し、社会を少数の特権階級と多数の下層階級に分解してゆく。

やや長い文章ですので、図解もご紹介します。こちら(潮流3潮流6)を引用しました。
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こうしていよいよ、共認時代が本格化します。これからは共認時代においてどうして行ったら良いかを考えてみたいと思います。

List    投稿者 saito | 2010-03-23 | Posted in 未分類 | 3 Comments » 

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コメント3件

 仕事の手につかない老人 | 2010.11.07 9:39

中国も日本も偏狭なナショナリズムが惹起してきた。
その上、中国やソビエトは明確な意思をもって、ブラフをかけてきた。
今回の情報漏えい、テロにかかる公安情報、尖閣列島のビディオ流出事件等不可解なことばかり、中国、ロシア及び北朝鮮に対する外交も容易ならざる事態。これらに呼応して、昨日は縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関連し、民間団体「頑張れ日本!全国行動委員会」(田母神俊雄会長)などが6日、東京都千代田区で中国政府に抗議するデモ行進をしたという。菅直人政権の情報管理体制のあり方が問われているのは言うまでもないが、旧政権に組する情報統制に浸ってきた、マスゴミやエセ評論家が、犯人探しを加勢するような論陣を張って煽りまくるだけ、極めて非生産的な世論ばかり惹起している。我が国の現状、日米安保を基軸に対中国は経済という仕組みは誰が考えても理解している。北京政府も、米国の「日中分断工作」を察知して、そのことに、「バランス」を考慮した日中関係を模索し始めている。
我が国は政争とイデオロギー闘争に明け暮れ、先の大戦前の世相にていまいか?情報漏えいやスパイ合戦、敵を知り己を知ることも肝要だ、今我が国にほしいのは戦国の世の軍師だ、政府高官が早くこのことに気づいてほしいものだ。
さて、中国の報道であるが、報道統制があるといえど、誠にしたたかだ、我が国のリーダーやマスゴミも爪の垢でも煎じて飲めばよい。Webを訪れる皆さまも中国サイド「チャイナネット」をhttp://japanese.china.org.cn/travel/node_7038942.htm
に掲載されている、策略や用動といった記事の数々を是非、見ておき、政府に反映を促したいものだ。経済 | 社会・生活 | 政治 | 文化・科学技術 | 中日交流 | 評論 | 写真 | 動画 | 特集 | 中国投資 | RSS | 過去の記事 | マスゴミが報道しない数々の議論がなされている最近の記事に注目すると、硬軟合わせて実に狡猾だ。
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同時に3大国と外交拗れ 前原外相はなぜ八方ふさがりになったのか
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 アンディ | 2010.11.10 2:05

仕事の手につかない老人様、コメントありがとうございます。
>北京政府も、米国の「日中分断工作」を察知して、そのことに、「バランス」を考慮した日中関係を模索し始めている。
鳩山→菅へと政権移行した途端から始まる中国問題の数々。
そして、尖閣問題によって最高潮に達しつつある世論の反中ムード。
この状況下で最も利を得るのは、米国しかないでしょう。
政争やナショナリズムを煽るマスコミの報道に国民がまどわされないように、
仕事の手につかない老人様と同じく私達もネットから事実を発信していきたいと思います。

 hermes bags britain | 2014.02.02 22:33

hermes usa career 日本を守るのに右も左もない | 学生でもわかる『闇の支配勢力の抗争史』~第9話~EUのアメリカ包囲網

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