2010年02月24日

『どうする 日本の社会』 ~社会の最基底部にある婚姻制~

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『どうする 日本の社会』 ~日本人の可能性=本源性~
に引き続いて、日本人のもつ可能性=本源性について考えて行く前に、何故人類は本源集団を解体してしまったか考えてみたいと思います。
その要因は、母系集団から父系集団へ移行したことにあるようです。今回は、婚姻制について切開してゆきます。
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実現論

 国家は、遊牧部族の父系制=私婚制度(一夫多妻→一夫一婦(妻))を踏襲した。この私婚制のもとでは、自分たちの住居や食物などの私有要求が強くなり、当然の如く、私有権が共認されてゆく。だが、私有権が共認されると、社会の全ての物財は悉く私有の対象となり、人々は私権を確保しなければ生きてゆけなくなる。つまり、私権の共認は、否も応もない私権の強制圧力を生み出し、誰もが私権の獲得を目指して私権闘争に駆り立てられることになる。こうして個体も、集団も、国家も、全てが私権の獲得に収束することによって統合された、私権統合社会が出来上がった。  

遊牧部族の婚姻制はその生産様式によって、男の闘争性を中心に形作られ、父系制となっていきましたが、その婚姻制度に落とし穴がありました。 :-(
~遊牧部族の登場は集団にどのような変化をもたらしたか?~

農耕は適さない土地で、牧畜を営んでいた集団が、急激な乾燥化のため、牧草を求めて遊牧を開始した。
遊牧は、移動に伴なう地理的気象的リスクや、肉食動物との遭遇など、男たちの縄張り防衛力が重視される。
その戦力を維持するために、男残留・女移籍を選択せざるを得ず、人類史上はじめて母系制から父系制へと転換した。
父系制では、女が一人で他集団に嫁ぐため、安心基盤を失った女たちの不安が増大する
また、持参財(家畜)付で移籍するため、女の不安とあいまって私有意識が芽生え、蓄財意識が高まって「自集団の私益第一」の意識に変貌し始める。
今までの共認原理では集団を統合できなくなり、「力の原理」で封じ込めるしかなくなった。

父系制によって、生まれた私有意識は、蓄財意識へと変化し、終には略奪闘争によって、本源集団=母系集団を解体し、私有権を共認した私権統合社会=国家を築きます。
本源集団で培われてきた婚姻制が崩れる事で、大きく集団の有様が変わってしまったのは驚きを覚えます。
実現論

   やがて国家に集積された巨大な富を原資として、とりわけその富を消費する宮廷サロン=性市場を彩る為の金・銀・宝石・毛皮・絹織物・胡椒等の交易市場が生まれ、その後、近世(ルネッサンス)、「恋愛至上」に導かれて、性市場が都市全域に広がるのに応じて、商品市場が急拡大していった。この、性の自由→性市場→商品市場の拡大の流れは、近世から近代を貫いて現代に至るまで、全く変わっていない。こうして、市場は世界中に拡まり、先進国の人々は豊かさを手に入れると同時に、環境を破壊し、肉体を破壊し、精神を破壊し続けてきた。

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一般的には、市場の発展は自然の成り行きのように思われていますが、実はここにも婚姻制が関わっています。
本源集団にとって、婚姻制は集団の最基底の規範として、決して個的なものではありませんでした。日本でも少し前までは、結婚は家と家を結びつけるものでしたから、政略結婚というのも、現代の我々の価値観は抜きにして、集団の安定という意味で恋愛結婚よりまともなシステムだったといえます。
性の自由→性市場→商品市場の拡大の流れは、何が取引されていたか?を考えると実感できると思います。現代日本で象徴的なのは、恋愛の勢いが下火なると同時に、車の売れ行きも下火になりました。売れるのはファミリーカーが中心です。
このように、本源集団解体~現在の社会問題の最基底には常に、婚姻制=男女関係が関連していると考えてよいでしょう。
次回は本源性の復活について取上げます。

List    投稿者 ryu0106 | 2010-02-24 | Posted in 14.その他No Comments » 

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