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2009年09月12日

’70年~’10年の意識潮流図解

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『るいネット』の「潮流」シリーズは、今後の社会の行く末を読み解く上で重要である。
社会の最基底部を成すのは社会を構成する人々の意識潮流だからである。


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「潮流1:共認原理と私権原理」
「潮流2:戦後日本の意識潮流」
「潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向」
「潮流4:輸血経済(自由市場の終焉)」
「潮流5:失われた40年」
「潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束」
「潮流7:暴走する社会(特権階級の暴走と下層階級の暴走)」
「潮流8:自民党は、なぜ見限られたか?」
「潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流」


●上記の投稿から、1970年以降2010年に至るまでの意識潮流を図解化したものが以下である。


’73                  ’90         ’08       ’10
市場拡大の停止(⇒輸血経済)→バブルの崩壊→→世界経済危機→経済破局→生存圧力の急上昇
     ∧                |   |  \                 |    |   ∥
     |                |   ∨   ↓                |    |   ∨
’70私権欠乏(圧力)失速→’95私権の衰弱→’03私権原理崩壊--->当事者意識の生起
∧    |                |   |    ∧  ∥  |       |    |   ∥
|    ∨                |   ∨    |  ∥  ∨       |    ∨   ∨  
|’70否定と自由の失速→’95否定と自由の空中分解→収束不全-->男原理(闘争可能性)復活
|    ∧      ∥        |   ∧        ∥  ∥       |    |   ∥
|    |      ∨        ∨   |        ∨  ∨       ∨    ∨   ∥
|充足可能性の⇒充足発の-->危機発の安定志向⇒目先の秩序収束→目先収束の  ∥
|    ∧ 上昇  安定志向                      制度収束     崩壊   ∥
|    |  ∥   ∧  ∥                           ∥     ∥    ∥
|    |  ∨   ∥  ∨                           ∨     ∨    ∨
生存圧力の⇒充足志向⇒共認収束の大潮流(みんな収束⇒課題収束)⇒認識収束(⇒新理論収束)
    弛緩


●幹となる認識を引用する。

豊かさが実現され、生存圧力が弛緩すると、闘争の実現可能性よりも充足の実現可能性の方が大きいので、人々がそちらに向う結果、闘争よりも充足の方が価値が高くなる。つまり、闘争よりも充足の方が、挑戦よりも安定の方が大切になる。従って、闘争(仕事)志向や挑戦(創造)志向よりも、充足志向や安定志向の方が強くなる。

また、生存圧力が衰弱し、物的充足が飽和状態に達した状況での新たな(=より大きな)充足可能性は、物的価値ではなく類的価値(人と人との間に生じる欠乏)の充足の中にしかない。そして、類的価値の充足とは、共認充足に他ならない。又、充足志向は安定志向を生み出すが、この安定も相手との共認や規範の共認etc人々の共認によって実現する。従って、生存圧力を脱した人々が志向する充足・安定志向は、必然的に共認収束の大潮流を形成してゆく。
それだけではない。生存圧力が弛緩したことによって私権圧力→私権欠乏も衰弱過程に入ってゆく。つまり、’70年、豊かさの実現(=貧困の消滅)をもって、人々の意識は私権収束から共認収束へと大転換を遂げたのである。

これは、豊かさの実現=生存圧力の弛緩に起因する、男原理主導から女原理主導への転換であるとも云える。
「潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向」


バブル崩壊に伴う経済危機は、人々の間に危機感発の安定欠乏を生起させ、目先の安定志向を強めさせる。そして、この危機発の安定志向は、「自由」が空中分解したことも相まって、目先の秩序収束の潮流を生み出してゆく。タバコ、セクハラ、食品叩きと続く魔女狩り=マナーファシズムは、この秩序収束の潮流に乗った法曹官僚とマスコミの仕掛けである。しかも、この目先収束は、秩序収束の段階に留まらず、更に目先の制度収束へと突き進んでゆく。

豊かさの実現以来の充足志向→実現志向の大潮流は、’95年、私権意識の衰弱が顕在化したことによって、一段と強くなっていったが、同時に、危機発の目先の秩序収束の潮流が生起したことによって、実現志向と秩序収束の合流点に目先の制度収束の潮流を生み出していった。既存の制度の枠組みの中での、授業や試験や資格への収束が、それである。
「潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束」


これから始まる経済危機の本番は、間違いなく生存圧力を急上昇させ、改めて闘争・挑戦etcの実現可能性を広げる。従って、40年ぶりに男原理を復活させてゆく。

経済破局下においては、何よりも『食料の確保』『仕事の確保』etc実現能力が問われる。しかし、盲滅法に動くのは危険である。そこで、行動を導く道標が必要になる。
その時、初めて「どうする?」という根源的な当事者意識が生起し、みんなの期待に応えて、その答えを求める潮流=認識収束の潮流が生み出される。(新たな認識収束の潮流は、すでに若者の先端層に顕在化してきた。)
そこで求められるのは、経済危機を突き抜けてゆく確かな見通し=この危機を導き出した近代市場と近代思想を根底から突き抜け、乗り越えてゆく新理論である。
ここにおいて、’70年、生存圧力の弛緩によって生起した40年に及ぶ充足・安定志向(女原理)は、目前の危機を突破する新理論の実現期待を男原理に委ねることになる。

かくして、男女を包摂した実現期待⇒認識収束の潮流は、当然、充足発の実現方針(⇒答えを出せる新理論)へと収束してゆく。そして、実現方針への収束が進むにつれて、’95年以来の危機発の秩序収束も、実現方針に基づく充足発の新秩序の中に完全に吸収されてゆく。
「潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流」


(本郷猛)


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