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2009年09月02日

『自給自足的な地域ブロック経済の可能性』5.脱市場原理を模索する都市発の活動ネットワーク

『自給自足的な地域ブロック経済の可能性』シリーズ第五弾です。


自給自足的な地域ブロック経済を実現するためには、これまでの市場原理(私権追求)から脱却した新たな経済体制(自給自足的な経済体制)の構築が不可欠となります。
ところが、経済状況が深刻化していく中で、先進国を中心として、相変わらず市場延命、拡大政策(国債発行、財政出動)を続けている状況にあります。


一方で、国家主導ではなく、地方都市からネットワークを広げつつ市場原理脱却の可能性を模索している活動があるようです。


その名も「スローシティ」


この活動には、現在欧州を中心とした16ヵ国・100以上もの都市が参加しているとのことで、今回は、この「スローシティ」をご紹介しようと思います。


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スローシティの活動を簡単に説明すると、「地域における独自文化や伝統産業、さらには持続可能性などを重視したうえで、住民が主体的に都市や産業の「舵取り」に関われる環境をつくる。」ということになります。


この活動の実体は、世界各国の小都市をネットワーク化した協会組織です。参加資格は人口5万人以下の都市であること、州の首都でないことなどです。またこのほかに大項目で6個(小項目で55個)ある指標についての評価も実施。これらをまとめたレポートで一定以上のスコアを満たすことが認証の条件となります。なおこの認証は3年毎に見直します。


スローシティーに求められる55の指標とは次のようなものがあります。まず必須項目として環境政策(代替エネルギーへの助成など)、社会資本政策(緑地整備など)、生活の質(歴史的美観の保持など)といった指標が並ぶ。また推奨項目として地元生産物の活用(食育プランなど)、住民意識の向上(啓蒙プログラムの実施など)といった指標も並んでいます。


ポイントは、都市における「縮小均衡」「文化の尊重」「持続可能性」「自給自足」の可能性を、「住民主体」で取り組んでいるという点です。
さらに、「スローシティ」加盟都市間の相互ネットワークによって、情報や成功事例の共有、さらには世界に向けた情報発信を実行しているようです。


国家間での『自給自足的な地域ブロック経済の可能性』という点からは、ちょっと位相の違う事例ですが、その実現基盤となる意識潮流(生存圧力の克服→私権衰弱→市場原理の終焉⇒市場に替わる新たな経済体制=自給自足的な経済の可能性探索)の一事例として、この「スローシティ」は興味深い事例だと思いました。

コメント

スローシティという活動は初めて知りました。この言葉は日本では使われていませんが、地域の歴史や自然を大事にして行こうと言う意識は、確実に高まってきていますね。

  • のだおじさん 2009年09月05日 22:26

私も、スローシティという活動を初めて知りました!
生活を国に任せきりに出来ない?って思ったんでしょうか・・

  • のりか 2009年09月05日 22:33

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