2009年07月09日
『自給自足的な地域ブロック経済の可能性』1.プロローグ
『国際金融機関はどうなる?』の中間整理1/2
『国際金融機関はどうなる?』の中間整理2/2 の続きになります。
シリーズ 『国際金融機関はどうなる?』 『EUって、どうなっているの?』 を受けて、ここからはテーマタイトルを変え、新シリーズで引き続き、新しい世界経済システムとはどのようなものか?を追求していきます

(※画像は「D-NAGAYMA.COM」さんより引用させて頂きました)
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◆では、金貸しを規制する新しい経済システムとは、どのようなものだろう?
今回の世界経済危機は、『市場拡大を前提とするシステムそのものの崩壊』現象であるのだが、市場システムが崩壊するといっても、そもそも社会を統合する機能をもたない市場のシステムが崩壊するに過ぎない。
目先的には実体経済に大きく影響を与えるものの、現実の我々の生活に即している社会そのものが崩壊するわけではない。
それどころか逆に見れば、幻想の金融市場が破綻し、金貸しが支配する市場システムが崩壊することにより、『人々が本当に必要とする生産に直結した実体経済へ転換』する可能性が開かれている。
(画像は「金貸しは、国家を相手に金を貸す」より引用)
その新しい経済システムの実現基盤は、貧困の消滅により物欲が衰弱すること、経済危機や環境破壊などに対する問題意識が強まっているという、パラダイム転換そのものである。
その先頭を行くのが、’70年頃に真っ先に貧困を消滅させて生存圧力を克服した、他ならぬ日本である。
>るいネット『市場主義の行き詰まりに日本人は江戸を想う』
>るいネット『20歳女子学生の関心事は「窮乏」~お金全能イデオロギーの終了』
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◆どうする?⇒「生存圧力を克服した後の世界経済の実現」が期待されている
今の世界経済危機の元凶は、近代社会を影から支配してきた”金貸し”にある。
金貸しが、市場縮小により追い詰められ、実体経済からバクチ市場に暴走した結果である。
ただし、これは近代以降の市場社会の位相で見た場合である。
根本的には、市場拡大絶対を前提とするシステムそのものの崩壊である。
つまり、市場拡大を求める動因は、『誰もが私権獲得を追求』することにあるので、これは私権社会そのものの崩壊である。
そして、誰もが私権の追求に収束していたのは、誰もに『生存圧力』がかかっていたからであり、今回の世界経済危機はその生存圧力が、先進国を中心に衰弱した(日本であれば'70年頃)ことが根本原因である。
【生存圧力⇒誰もが私権追求⇒武力(封建)⇒経済力(近代市場)→市場拡大絶対信仰】
この構造を理解すれば、貧困が消滅して生存圧力が衰弱した日本において、市場拡大絶対をもとにした現在の目先の政策が、解決に向かうどころか逆に人々の社会に対する不全感を増長させていることも分かる。
であれば、『生存圧力を克服した後の次代の世界経済』を模索する、ということが今人々から期待されている。
もはや収奪による豊かさは成立せず、生産力⇒技術力が向上した分だけ少しずつ豊かになる道しかない以上、
今後の世界経済は『自給自足的⇒ブロック経済による自己完結的な方向』を考えるしか道はない。
>るいネット『収奪による豊かさの実現は、もはや成立しない』
とすれば、通貨システムも地域内での相互扶助関係(地域ブロック経済)を軸とした、
『各国通貨』⇒『地域バスケット通貨』⇒『世界バスケット通貨』という形になるのではないだろうか。
金貸し規制の実現という意味ではかけ離れたものであるが、アジアのチェンマイ・イニシャティブ、ラテンアメリカの南の銀行など、IMFや世銀に依存しない金融体制を目指す動きは、世界的に始まっている。
また、金貸し同士の争いの面が強く一部の特権階級の思惑で動いているという点では、金貸し規制の実現という意味では不充分であるが、EUだけでなく中東やアジアや南米などで、地域通貨による多極化の流れも加速している。
これらは不充分ながらも、これらの動きの先にある、金貸しを規制し、旧い枠組み(私権社会)を越えた、今後の世界経済の模索が求められている証である。
金貸しといえども、国家のなかで制度化(法制化)したものには手を出すことは出来ない。
それゆえ、金貸しは、今までマスコミを使い自分達の都合の良いように大衆を洗脳して支配してきた。
だから、金貸しを排除し、『各国通貨』⇒『地域バスケット通貨』⇒『世界バスケット通貨』の新たな世界経済システムを構築できるかどうかは、 事実の共認により、制度化できるかどうかにかかっている。
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◆今後のテーマ
ここまでの問題意識のもと、これから次の検討事項を扱っていく予定です
(進めながら変わると思いますが
)
☆貿易は、どこまで必要か?何が残るのか?
1.各国の経済状況(生産物、GDP、貿易、etc)
2.経済危機の世界経済への影響は?
3.本当に必要な生産物は?(食糧、エネルギー、?)
☆実態に即したバスケット通貨基準とは、何か?
4.現状の地域通貨(ブロック化)の状況(アジア、中東、南米、北米etc)
5.新たな国際経済(ブロック経済化)の評価指標値は?(金(ゴールド)は必要?)
6.今、誰が金(ゴールド)をもっている?(所在、金鉱山、流通経路、etc)
7.中央銀行は必要?(民間銀行は必要?)
8.バスケット通貨基準(特に、通貨割合の項目)は?
☆最終形態がそうだとして、どう移行させていくか?
9.・・・
応援よろしくお願いします
- by kirin at 23:05
コメント
最近農業への関心も高まっているのも、何となくみんな、自給自足的なゆるやかな経済でいいんじゃないかって思ってるからな気がします。
通貨制度も、なるべくシンプルな方がいいです♪
複雑にすればするほど、ゴマカシや騙しが出てくる気がするから。。
金貸しを規制するには、地域ブロックを強固にする必要があるんですね!『自給自足的な経済システム』になったら、日本は、地域に何が貢献できるのでしょう??
>金貸しといえども、国家のなかで制度化(法制化)したものには手を出すことは出来ない。それゆえ、金貸しは、今までマスコミを使い自分達の都合の良いように大衆を洗脳して支配してきた。
>☆最終形態がそうだとして、どう移行させていくか?
9.・・・
金貸しが影響を及ぼしてきたのは、マスコミだけではなく、官僚、政治家。それを通じて、法制度化を図ってきたのだと思います。だからこそ、今必要なのは、事実の共認と、国家をどのように変えていくのかということでしょうか・・・。
しのぶさん、コメントありがとうございます。
まずベースに、本当に必要なものとそうでないものの峻別が必要ですね。
そのうえで国家として他国に依存しないで自国で生産しておかなければならないのはものは何か?
これをハッキリと国民が共認しておく必要があり、その想いは高まっています。
それの現われが、今回の金融危機以降にでてきた農業への関心の高まりですね!
このベースがあって、最低限の範囲で各国の文化・生産の特徴を生かした相互扶助関係の地域ブロック経済が形成されれば、今後の可能性のある経済システムが作られていくと思います。
それと、通貨システムは人々が理解できるよりシンプルなものがいいというのは同感です。
のりかさんコメントありがとうございます。
世界規模で取引する市場が本当に必要か?と普通に考えれば、ほとんど必要で無いと思います。
あるとしたらエネルギーぐらいでしょうか?
それも本当に世界規模で取引が必要かどうかは事実を抑えておく必要がありますね。
そのように考えていくと、文化に類似性がある地域内の国同士で、取引の市場関係ではなく、相互扶助的な共認関係の経済体制で十分だと思います。
日本が地域に何が貢献できるかは、これからのシリーズでも追及していきますので、応援よろしくおねがいしますね。
名無しさんコメントありがとうございます。
>金貸しが影響を及ぼしてきたのは、マスコミだけではなく、官僚、政治家。それを通じて、法制度化を図ってきたのだと思います。だからこそ、今必要なのは、事実の共認と、国家をどのように変えていくのかということでしょうか・・・>
そのとおりです。
あえて言えば、国家を変えるというより、社会を変えるという意識です。
これからも応援お願いします。
自給自足はやりたくても、物理的に可能でも今の日本では出来ません。
貿易協定がある限り自国で食料を生産できないのです。
輸入をやめるような行動をとった瞬間に、ミサイルが飛んできます。やってみればわかります。
日本は独立社会ではなく経済社会を選択した、選択させられてしまったのです。
安保闘争時に金の奴隷になることを国民が無意識であれ、選択したのです。無知の負けです。