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2009年06月27日

ドル・米債は暴落するか?⇒通貨制度を巡る各国勢力の攻防

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『仕組まれたアメリカ解体の真実』「闇の権力者たちが模索する”新しい金融制度”」(ベンジャミン・フルフォード著 青春出版社)を要約させていただきました。


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現在、G20といった表の会合でも、ビルダーバーグ会議といった裏の会合でも、各勢力が新しい金融システムを作るための綱引きを続けている。大まかに描かれているシナリオは三つ。

一つは金融危機などなかったかのように、アメリカが覇権を握る形で、ドルを基軸通貨とした従来の金融システムを存続させるシナリオ。

もう一つは金融危機によるダメージをソフトランディングさせ、ドルを基軸通貨として残しながらも、将来的には新たな基軸通貨を作り出し、新しい金融システムを構築するというシナリオ。

そして三つ目は、より多くドルを残しつつも短期間で新しい基軸通貨を用意し、新しい金融システムへと移行するというシナリオ。


一つ目のシナリオはパパブッシュの勢力によるもの。
彼らは、アメリカの軍事力を行使してでも、現在のシステムを維持・存続させようと考えている。この先もFRBにドルを刷らせ、軍事力で脅して米国債は日・中・アラブに買わせ続け、現在の金融システムを維持する。その上で、ブルーノートと呼ばれる新ドル札を発行し、アメリカの借金を棒引きするプランも用意されている。これはアメリカの借金をゼロにする「クラッシュ・プログラム」と呼ばれており、数年前から準備されてきたもの。

現在の株価の上昇も、パパブッシュ一派の仕掛ける無謀な賭けによって生じた歪み。金融危機によって痛手を受けたパパブッシュ一派は、この先、ダウ平均が1万ドルに達した所で売りを浴びせて損失を取り戻そうとする。その直後、株価は一気に下げ始めるだろう。

二つ目のシナリオは、英エリザベス女王をはじめとする欧米の貴族階級の一部と、代替わりしたロスチャイルド家、ロックフェラー家などの金融資本家によるもの。

ロックフェラー家の当主はジェイ・ロックフェラーに世代交代した。ジェイは先代のディヴィッドとは全く違う考えを持った人物。パパブッシュの勢力と協力してきたディビッドに対しては反発も多く、それを受けて新たな当主となったのがジェイ・ロックフェラー(ちなみにオバマ政権はこの二つの勢力の間で揺れ動いている)。

彼らは覇権国家アメリカに見切りをつけ、世界の多極化を経て、自分たちが支配しやすい金融システムの確立を目指している。アメリカ・カナダ・メキシコの共通通貨「アメロ」などは彼らのアイデア。ところが二つ目のシナリオが動き出すとしても、中国やインドネシアなど各国には大量のドル紙幣が眠っており、「アメロ」の交換レートが不当であれば各国は取引に応じないだろう。


三つ目のシナリオは中国、ロシアなどの新興勢力によるもの。

彼らの金融システム案は、各国が独自の金融ルールを作り、他国と貿易する時にだけ公平な形で新しい国際通貨と交換できるというもの。今のところ基軸通貨はドルのままとなる見込み。基軸通貨を新たな通貨に変更した場合に予想されるシステム上の混乱を避け、各国が集めたドルを紙クズにしないためにも、しばらくドルをそのまま流通させる。

その後については、G20で提案されたSDRが一つのモデルになる。その裏づけは金・銀などの貴金属や石油などのバスケット指数。SDRとは、IMF加盟国が国際収支不均衡となった場合に、外貨を保有している加盟国から外貨の融通を受けることができる権利のこと。国際的な決済に特定の国の通貨を使わなくてもいいようにSDRを拡充し、各国の通貨をそのまま残しながら、国際的な決済には擬似的な国際基軸通貨としてSDRを使用するという目論み。

但し、それを発行する中央銀行の場所も組織も決まっておらず、名前も準備されていない。


綱引きは今後しばらく続くが、パパブッシュ一派の一つ目のシナリオは現実が許さない。
世界は二つ目(欧州勢力)ないしは三つ目(新興国勢力)のシナリオで動いていくはず。

G20での決定事項からも、各勢力の動きが見えてくる。

G20での英ブラウン首相が読み上げた共同声明では、G20首脳はIMFなどの機関を通じて利用できる資金源として1.1兆ドル拠出することで合意した。大きな流れとして二つ目のシナリオに向けて動いている。但し、中国やロシアなどの主張であったSDRが活用されることになったことから、三つ目のシナリオ勢力もその力を保っていると言える。

このSDRを管理するIMFの改革案でも、金融資本家の勢力(二つ目のシナリオ)と中国・ロシアなどの新興国勢力(三つ目のシナリオ)が激しく攻防している。

2009年3月に、SDRの活用を提案したのは中国。それにロシアも賛成した。

その一方、欧米各国はG20本番までSDRに関する公での議論を避けた。その裏には、ロスチャイルド家を筆頭とした金融資本家の意思が垣間見える。彼らは中国の台頭を快く思っておらず、改革はあくまで欧州の金融資本家勢力で行うという姿勢。

一方、覇権を守りたいパパブッシュ一派の提案がG2体制の確立だ。


このベンジャミン氏の説は、世界の金貸し勢力同士の最終攻防戦をリアルに描き出しているが、疑問点もいくつかある。


①ベンジャミン氏の説によれば、米国債とドルを暴落させようとしているのはパパブッシュ≒ディヴィッド・ロックフェラー。しかし、それは実現する可能性は低く、欧州勢力(王室やロスチャイルド+ジェイ・ロックフェラー連合)と中ロをはじめとする新興国がせめぎ合いながら動いていくことになるが、欧州勢力も新興国も米国債・ドルを暴落させるつもりはないらしい。だとすると、米国債とドルを暴落させようとするパパブッシュやディヴィッド・ロックフェラーの動きは失敗に終わるということになるが、本当にそう言えるか? 
彼らには最後の切り札=食糧・資源がある。その価格高騰という手に出れば、ドルや米国債の暴落は避けられないのでは?

②それにしても、ロックフェラーの当主がディヴィッドからジェイに代わったというのは本当なのだろうか?


(本郷猛)

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コメント

面白い話ですが、ベンジャミンってどこから情報を得ているんでしょうね?

ただ、情報を得ているとしても、多くの情報から予測・分析している感じですから、核心部分に肉薄しているとは思えませんが、なんと云いますか・・・・鼻がきくタイプではあるのでしょうね。

核心に迫っているのならば、消されていてもおかしくないのですが(本人もその危険性には触れていますが)、守ってくれるバックもいるんでしょうね(たぶん)。

そうだとすると、ベンジャミン情報も何らかの意図が隠されているのかもしれないけれど、ゆんゆん情報も多いのは何とかして欲しい・・・・

  • ベンジャミンの(隠れ)ファン 2009年06月30日 20:09

ベンジャミンの(隠れ)ファンさん、コメントありがとうございます。

>ベンジャミンってどこから情報を得ているんでしょうね?

イルミナティからではないでしょうか。
故太田龍氏は「ベンジャミン・フルフォードはイルミナティの手先」と断じていましたが、確かに最近のベンジャミン氏は「イルミナティが過去の所業を反省した」とプロパガンダに転じている感もあります。

だからベンジャミン氏の情報も100%鵜呑みにはできないところがあって、結局は論理整合性でもって検証することが不可欠なのだと思います。

  • 本郷猛 2009年06月30日 20:43

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