2008年12月10日
小学生の子を持つ親の意識変化~私立中学受験バブルの終焉
2008年12月6日の記事「女たちが消費社会から共認社会への転換を始めた」に続いて、意識潮流の変化を取り上げたい。
『るいネット』「中学お受験バブルの大罪(1/2)」「中学お受験バブルの大罪(2/2」)に『貞子ちゃんの連れ連れ日記』「恐怖のお受験季節の中での不可解な中学お受験バブルの大罪」が紹介されている。
そこでは、仲良しの友達が私立中学を受験するので、自分も受験したいという娘のたっての希望で受験させることにしたものの、過熱した「お受験バブル」の異常さ(狂信ぶり)にあきれ果てる母親の気持ちが綴られている。ブログ主の「貞子さん」は、この過熱した受験ブームが「子供の心身の健全な成長を著しく阻害しています」と警鐘を鳴らしている。(「貞子さん」は京大卒の経済アナリストで、娘さんは無事志望校に合格したとのことです)
これまで過熱する一方だった私立中学受験ブーム。その異常さを作り上げてきたのは子供よりむしろ親である。週刊誌も「子供の受験に対して親は何をなすべきか?」といった記事のオンパレード。それは「有名私学に合格さえすれば望みが何でも叶う」とでも言わんばかりの一種の信仰であった。それに対して異を唱える論調はほとんどなかった。
しかし、親たちもその狂信から急速に醒めつつあり、その過熱ぶりに対して冷静な判断を下し始めているようだ。貞子さんの「中学お受験バブルの大罪」はその一例である。親の意識に大きな異変が起きているのではないか。
だとしたら、親の意識が転換したのはなぜか?
底流にあるのは、'70年から始まった私権の衰弱→収束不全。'02年以降収束不全が人々の心底に根付く。子をもつ親たちも潜在意識レベルで「物から心へ」と価値意識が変化し始めた。しかし現実の課題は私権課題「いい大学へ」であり、勝ち組志向と受験競争を勝ち抜くためのスパルタ志向が、ついこの間まで強く残存していた。
勝ち組志向の先にある成功イメージは、村上・ホリエモンや外資の金融マンや官僚である。しかし、その成功イメージは今や完璧に崩壊した。言うまでもなく、その契機は、今秋以降顕在化した世界的金融危機である。小学校から受験勉強して東大に入って官僚や外資の金融マンになることに何の意味があるの?と、親たちも問い始めたのではないか。
「私権原理から共認(本源)原理へ」⇒「物から心へ」という底流が、世界的金融危機によって顕在化した。金融経済から実物経済、さらには農業へと人々に意識は向かっている。これは資本主義そのものの終焉であり、その中の勝ち組を生み出してきたスパルタ教育と私学ブームも終焉するのではないだろうか。
「女たちが消費社会から共認社会への転換を始めた」では20歳の女子大生の意識転換を取り上げた。金融危機を契機として人々の意識は金融破綻劇の水面下で静かに、しかし急速に私権原理から離脱を始めている。今回取り上げた小学生の子を持つ親の意識転換もその一つにすぎないのであろう。
(本郷猛)
- by hongou at 00:08



コメント
あなたは、だれですか。このような方のブログをわざわざ紹介するとは。なにも分かってない。過去のコメントをしっかり読み直したほうがよさそうです。
『貞子さん』とやらは、つい最近までホリエモンを大絶賛し、彼を葬った社会を痛烈に批判していた方です。ま、ホリエモンも社会も、どっちもどっちですが。短絡的に他のブログを引用するのはどうかと思います。京大卒、経済アナリストとは、いかにも怪しいですね。
書かれた内容が注目に値するなら、書き手が誰かは問題ないのでは?
今や「右も左もない」のですから
私はこの記事は面白く、さもありなんと感じました。
・私は子どもが3人とも私立中学にいきましたが、当時は実際に中学受験するは上位2割ぐらいでしたが、親たちの意識は受験戦争というよりは普通に勉強できる場としての安心感があるのはどこか求めていたと思います。
①塾の先生から説明を受けたのは、今はお母さんの時とは、時代は変わっている。大学は厳密に偏差値で並んでいる。30年前は名前を書けば合格した某大学(名前を書けませんが)でも今は偏差値は50です。たしかに地方出身の親たちが名前の知っている大学には公立高校は実績がほとんどありませんでした。東京は違うんだと思いました
②当時の小学校の教育スタイルは、何事にも競争禁止でした。授業参観や運動会ではがっかりの連続だったことを覚えています。
・私立中学は20校くらい見学に行きましたが、『土曜もちゃんと勉強も教えますので安心してください。』といわれて聞いていた親たちが安堵の表情をうかべたのを覚えています。
③東京の学校環境は特殊だとおもいますが、親と子どもの意識状況が私立に向かっているのは事実だと思います。
今の子どもは親の期待に応えたいと思っていますしね。ここも昔と違います。
・現状は結果として東京全体の学生数に占める割合は私立中学生では30%、高校生では60%になろうとしてます。
理由はわかりませんが、とにかく公立だけは普通でない、よくない・・・でもお金が・・・ということを親たちで話していた記憶があります。
(今や『右も左もない』)という言葉尻にすっかり取り付かれている様ですね。各ブログを立ち上げ更新していらっしゃる方々においては、そのご苦労からすると、察するところは確かに有ります。日々の研究において、以前におもちの見解と違うものがもたげてくることもあるでしょう。もしそうであるなら、過去(しかも非常に近い)と現在の考え方の違いにつての、並列的自己分析を明らかにすべきです。それすら怠っている自称経済アナリストやらのブログを軽々しく引用し、さらにはそのブログで絶賛していた人物を、そのすぐそばで否定するコメントは、実に滑稽と言わざるを得ないと言うことです。『私はこの記事は面白く、さもありなんとかじました。』に関してはもう何も言うこともありません。まさに『右も左もない』超シンポ的目線での発言ですね。別にその場がおもしろくてもしょうがありません。あなたも私もまだまだ、知り得ない世の中で溢れている事を理解したいものです。
ナルホド。これって、審美眼ってやつですね。確かに『貞子さん』のブログには、美しさは感じません。マスゴミの匂いはプンプン。これを見抜けない眼は問題でしょう。
括弧がきでわざわざ娘さんは無事志望校に合格したとのことです。はそもそもこのテーマから、おもいっきりはずれてますよね。本郷さんいかがですか。(笑)前回のブログについても私のまわりの知的女性たちにおいては失笑ものでした。うだつのあがらない大学教授の意見みたいと。
ホリエモンを絶賛してた『貞子さん』ですら、現実の異常さ(←結果的にホリエモン含む)を発信することに至った。
とゆう点で注目に値すると思いますが。
どっすかね??
ナルホドさんにさんせい!!『現実の異常さ』の根拠は、あくまで大手新聞社、テレビ、週刊誌などからの情報でしかないようです。したがって無価値。ホリエモンが買収しようとしたフジテレビがどのようなテレビ局か解っていなかった。(解っていれば、朝日かTBSにしたんだろうなー。ご苦労さん。)また、沖縄で刺し殺された、野口氏。どんな組織が実行にうつしたか。などなど、世の中の構造を把握してねいよな。情報源がいい加減なので、注目にあたいしないでしょう。どっすかね??
ありました!!!『復活!三輪のレッドアラート』2008/08/22付けブログで彼女について、コメントありました。これを読めば、彼女の素性がわかります。
だけど、これって『貞子さん』がわるい訳じゃないでしょ。引用したほうのもんだいでは?
みなさん、数多くのコメントありがとうございます。
ところで、『貞子ちゃんの連れ連れ日記』を引用したことの何が問題なのですか?
貞子さんがかつてホリエモンを絶賛していたことについては、二階堂定春さんのコメントと同じ見解です。そういう人物ですら認識が転換し始めていることは注目すべきでしょう。