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2008年08月28日

新たな冷戦:多極化する世界

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グルジアへのロシア軍侵攻を機に、新冷戦時代へ突入するのでは?という憶測が飛び交っている。

しかしこの「新冷戦時代」というものが、1945年から1988年まで続いた前回の冷戦とは大きく異なることに注意しなければいけない。

世界は二分化されるのではなく、多極化へと向かうのである。


前回の冷戦は、アメリカ合衆国を盟主とする資本主義(自由主義)陣営とソビエト連邦を盟主とする共産主義(社会主義)陣営との対立構造により世界を二分した。

そして結末はベルリンの壁崩壊をきっかけにアメリカの勝利で終わり、以後は米単独覇権体制が確立された。

しかし今回は、この米単独覇権体制にロシアが再度挑戦する、アメリカVSロシアという単純な二項対立ではない。
米・露が中心にはあるが、EUや中国、その他の周辺国などをまきこんで、世界の多極化を推進する。

米に乗せられたグルジアの惨敗 2008年8月19日『田中宇の国際ニュース解説』 ▼この戦争を機に多極化が進む

 トルコのアブドラ・ギュル大統領は、グルジアでの展開を見て「米はもはや、単独で世界の政治体制を形成し続けることができなくなっている。米は(ロシアや中国など)他の諸大国と覇権を共有せねばならなくなった。新しい、多極的な世界体制が出現しつつある」と述べている。ギュルは、今回の戦争を機に、米単独覇権体制の終焉と、世界の多極化が進むと指摘している。

 EUはすでに「ロシアとは対立しない。協調を保つ」と決めている。今後、可能性は低いが、もし米軍がグルジア軍を支援するために派兵した場合、ロシアと戦争する気の米と、ロシアとは戦争したくないEUとの意見対立が明確になり、NATOは空中分解する。
米がグルジアのNATO加盟をごり押しした場合も、同様である。米はNATOを結束させて新冷戦体制に向かうどころか、NATO解体の危機に瀕している。これも、多極化の傾向である。

 ブッシュ政権は、親米国を見捨てたり、振り落としたりする一方で、ロシアや中国、イランなどの反米非米諸国の台頭を誘発している。どう見ても「隠れ多極主義」である。軍産英イスラエル複合体の一部のように振る舞いつつ、実際には複合体が作りたい冷戦体制や米英中心世界体制を破壊している。
ブッシュ政権は本質的に、軍産英イスラエルと暗闘している。

これは政治、軍事、経済のあらゆる面でアメリカ一極体制が崩壊寸前である状況を受け、その後の世界での主導権をとるべく多極化への流れを推進している勢力があるからに他ならない。

そして記事の中でもあるように、これまで唯一覇権国家として君臨してきたアメリカの中枢にも「多極化」推進を目論む勢力が存在し、多極化する世界の中での主導権争いが始まっていることを意味している。

国際金融資本家は世界のあらゆる国に入り込み、グローバリズムやナショナリズムを使い分け、世界を不安定化させることで肥大化していく。

彼らの前ではグルジアのような小国を弄び、アメリカやロシア、EUもノセられ踊らされている。

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