2008年02月02日
「どうする?マスコミ支配14」 第一権力化したマスコミ~政治家の叫び『貧乏人は麦を食え!』『ばかやろう!』~


池田勇人 吉田茂
るいネット 「政治家からマスコミへの権力移行の流れ」より政治家がまだ第一権力者であった時代の暴言を紹介します。特に有名なのが、池田勇人国務大臣の『貧乏人は麦を食え!』と吉田茂首相の『ばかやろう』の暴言ではないでしょうか!今も政治家の
【力】
の象徴として紹介されたりします。
本当
もしくは具体的にどのように発言したのか?と知りたくなったので国会議事録を調べてみました
池田勇人大臣【貧乏人は麦を食え】
第009回国会 予算委員会 第9号 昭和二十五年十二月七日(木曜日)
○国務大臣(池田勇人君) 御承知の通りに戰争前は、米一〇〇に対しまして麦は六四%ぐらいの。パーセンテージであります。それが今は米一〇〇に対して小麦は九五、大麦は八五ということになつております。そうして日本の国民全体の、上から下と言つては何でございますが、大所得者も小所得者も同じような米麦の比率でやつております。これは完全な統制であります。私は所得に応じて、所得の少い人は麦を多く食う、所得の多い人は米を食うというような、経済の原則に副つたほうへ持つて行きたいというのが、私の念願であります。
労農党の木村喜八郎が、消費者米価の引き上げについて議論を挑んだ折に、池田勇人は上記のような答弁を行いました。池田勇人自身も、日頃は麦を食べていたようで、特別に貧乏人を差別するというつもりではなかったようです。池田勇人にすれば当たり前の感覚としての発言だったのしょう。ところが木村喜八郎は次の広川農相に質問する折りに、池田勇人の答弁主旨を所得の多い者は米を、所得の少ないも者は麦を食えと説明したあとに、「お百姓さんは昔のように稗でも粟でも食え」という語を口にし、あたかも池田勇人がそのような言を吐いたかのような調子で質問を続けたようです。この言葉が「貧乏人は麦を食え」という有名な言葉に転じていったようです。その背景には池田勇人に対するメディア側の反発があったようです。実際には池田は一言も「貧乏人は麦を食え」とは言っていなかった!
これも木村喜八郎の巧妙な質問テクニックによって、池田勇人は“血も涙もない非情な大蔵大臣”というレッテルを貼られたことになりました。「戦後政治家暴言録」(著者:保阪正康)参照
これって今のマスコミのやり方そのものですね。しかし、非常な大蔵大臣というレッテルは貼られたが、退陣させられなかった。今だったらすぐ終わりですが、この当時は政治家>マスコミだったことの現れでしょう。
次は、
吉田茂首相【ばかやろう】
第015回国会 予算委員会 第31号 昭和二十八年二月二十八日(土曜日)
○吉田国務大臣 ただいまの私の答弁は、日本の総理大臣として御答弁いたしたのであります。私は確信するのであります。○西村(榮)委員 総理大臣は興奮しない方がよろしい。別に興奮する必要はないじやないか。
(吉田国務大臣無礼なことを言うな)と呼ぶ)
何が無礼だ。
(吉田国務大臣「無礼じやないか」と呼ぶ)
質問しているのに何が無礼だ。君の言うことが無礼だ。国際情勢の見通しについて、イギリス、チャーチルの言説を引用しないで、翻訳した言葉を述べずに、日本の総理大臣として答弁しなさいということが何が無礼だ。答弁できないのか、君は……。
(吉田国務大臣「ばかやろう」と呼ぶ)
何がばかやろうだ。ばかやろうとは何事だ。これを取消さない限りは、私はお聞きしない。議員をつかまえて、国民の代表をつかまえて、ばかやろうとは何事だ。取消しなさい。私はきようは静かに言説を聞いている。何を私の言うことに興奮する必要がある。
○吉田国務大臣 ……私の言葉は不穏当でありましたから、はつきり取消します。
○西村(榮)委員 年七十過ぎて、一国の総理大臣たるものが取消された上からは、私は追究しません。しかしながら意見が対立したからというて、議員をばかやろうとか、無礼だとか議員の発言に対して無礼だとかばかやろうとかと言うことは、東條内閣以上のフアツシヨ的思想があるからだ。静かに答弁しなさい。(以下略)
以上国会議事録からの引用ですか、実際の議事録においては不規則発言の「無礼」と「ばかやろう」は「―――」と伏字表示となっています。
この発言を契機に、最終的には「ばかやろう解散」と命名され、衆議院解散にふみきったようです。このときの総選挙では、吉田茂を支える自由党は第一党の地位を維持したものの、過半数を割って199人の当選者を出したにすぎなかったようです。よって少数与党で吉田は第五次内閣を発足させることになり、吉田の政治力は急速に落ちていき、鳩山を盛り立てる勢力にしだいに追いつめられていくことになっていくようです。
『バカヤロー』と大声で叫んだのかと思いきや、そうではなかったようですね。さすがに...しかし、議事録を読むと、若造の西村の生意気さが、吉田茂を苛立たせたのは、ある意味当たり前のようにも思えるが...いずれにせよ、解散までしたが、第一党の地位が維持できたことは、やはり政治家>マスコミの関係になっていたことの現われですね。
よく耳にする暴言ですが、実際はかなりニュアンスが違い、マスコミによって未だに曲がって伝えられていることがよく分かりました。
by 復讐の叫び
- by gabor at 22:00



コメント
政治家の名言迷言?も面白いです。
「人命は地球より重い」 福田赳夫
「天の声にも時には変な声がある」 福田赳夫
「数は力、力は金だ」 田中角栄
「(加藤の乱の際、加藤氏に対し)熱いフライパンの上で猫踊りさせとけ」 橋本龍太郎
「百術は一誠にしかず 」 小沢一郎
「この顔が嘘をつく顔に見えますか?」 中曽根康弘
「女系天皇を認めれば青い目の天皇が生まれるかも知れない」 平沼赳夫
「『勝ち組』『負け組』はいいけれど、『待ち組』は問題」 小泉純一郎
「山が動いた」 土井たか子
「政治家は『話してもわからない人』とつきあわねばならない」 小泉純一朗
「権力者を恐れるな、国民の目を恐れよ」 三木武夫
「よっしゃ、よっしゃ」 田中角栄
「(選挙の日は)無党派層は寝ててくれ」 森嘉朗
「忘れました」「もうえーでっしゃろ」 塩川正十郎(塩爺)
「人間には三種類ある。家族、使用人、敵」 田中真紀子
「もしもし、首相の小渕であります・・・」 小渕恵三
「宮沢賢治くんが人殺しをした」 浜田幸一
「Warm Heart,Cool Head」 竹中 平蔵
「やるっきゃない!!」 土井たか子
「あれ(小泉純一郎)は狙撃してもいい男なんです」 西村真悟
「小渕さんは御陀仏さんになっちゃった」 田中真紀子
「(森総理支持率激低下を受けて)人気はなくても任期はある」 高村正彦
このへんもマスコミがいじっているのでしょうか。
昔の人はどうか知りませんが、最近の政治家はもはやタレントですね。マスコミがいじるどころか、そのまま使えるネタを声高に、ってところでしょうか?