ランキングに参加しています
ブログランキング・人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ
最新の記事
CATEGORIES
PROFILE
ARCHIVES

2007年12月20日

ニクソン戦略の世界多極化で戦争が激減する

Nixon_Mao_1972-02-29.png
>ニクソンは「多極主義者」だった。
>レーガン・・・ブッシュ・・・チェイニー・・・ラムズフェルド・・・ウォルフォウィッツ・・・ルイス・リビーら「ネオコン」は「隠れ多極主義」ではないか
>多極主義が成功し、・・・・・世界が多極的な状態になって安定したとしたら、その後の世界では、戦争が劇的に減るかもしれない。

m052 軍産複合体の勢力は現状どうなっている?これからどうなる?
m052 軍産複合体の中には、資本家勢力と、国家主義勢力(右派)とが存在するのではないか?
m052 チェイニー・・・ラムズフェルド・・・ウォルフォウィッツ・・・ルイス・リビーら「ネオコン」がメンバーであるPNACやその後ろ盾である財界によって作られているAEIという団体は何の為の組織?
m052 英米中心主義の残派は現状米国に存在するのか?具体的には何者?ウォーターゲート事件でニクソンを失脚させた米英中心主義勢力って具体的には?米国務省?CIA?

関連して調べていきたい以上の疑問が生まれた、
「田中宇の国際ニュース解説」世界多極化:ニクソン戦略の完成 という記事を紹介します。

ブログランキング・人気ブログランキングへ
にほんブログ村 政治ブログへ

■ニクソン多極化戦略①ニクソン訪中

 アメリカは、1950年の朝鮮戦争で中国軍と戦って以来、中国と敵対関係にあった。
米軍がベトナムから撤退するに際し、北ベトナムに対して大きな影響力を持っていた中国と和解することで、撤退を容易にしようとする戦略。
 
■ニクソン多極化戦略②ニクソン・ドクトリン

 これは日本や韓国、英仏独などの同盟国に対し、それまでは米軍が直接派兵して守っていたものを、軍事技術や諜報、核の傘、資金面での支援のみに切り替え、同盟国を自立させ、アメリカの負担を減らすという宣言だった。1971年の沖縄返還は、この宣言の具現化の一つである。

 ニクソン・ドクトリンは、イランやアラブの産油国に対する軍事支援強化も含んでいた。イスラエル(シオニスト)が軍産複合体の知恵袋として米政界に食い込んでいたのに対抗し、イランやアラブを軍事的に支援して中東における力の均衡状態を作り、イスラエルの力を削ごうとした。

 ニクソン在任中の1973年には、中東産油国が石油の対米輸出を止めて石油危機が起き、世界の石油利権を支配していたはずのメジャー(米英大手石油業界)はほとんど無抵抗で石油が高騰し、米経済は大打撃を受け、その後のアメリカの経済的衰退の端緒となったが、これも「イスラエルの力を削ぐ」「アメリカの経済的単独覇権を自滅させる」という意味で多極化戦略。

■ニクソン多極化戦略③ニクソンショック

 「金ドル交換停止」(ニクソン・ショック)。これは、1944年のブレトンウッズ体制(ドル基軸制)の開始以来、米政府が25年間、世界と米国内に対して経済援助や戦費、補助金や公共事業などの大盤振る舞いを続けた結果、財政赤字と経常赤字(貿易赤字など)が巨額になり、ダメ押しとしてベトナム戦争の戦費急拡大でドルの信用不安が強くなり、米政府保有の金が流出して空っぽになったため、金ドル交換の保証をニクソンが放棄し、ドルの体制が崩壊した。

■ニクソン失脚から「隠れ多極主義」誕生

ニクソンは1974年にウォーターゲート事件で失脚し、これ以降、米政界では軍事産業とイスラエルが結束した右派勢力(軍産イスラエル複合体)が強くなり、米英中心主義に基づいた冷戦の永続を目指し、多極主義を目の敵にした。これに対して多極主義の勢力は、軍事産業とイスラエルのために働いているかのように見せかけた戦略を推進し、それを大失敗させることで米英中心主義を壊し、結果的に多極化の方にもっていく「隠れ多極主義」になった。

レーガン政権は、軍事産業とイスラエルのための政権だったはずが、結果的に冷戦を終わらせ、EUを誕生させた。今のブッシュ政権は、テロ戦争とイラク戦争によって軍事産業とイスラエルに貢献するはずが大失敗し、米軍は疲弊、イスラエルは窮地に立っている。ブッシュ政権の軍事・外交・財政・金融などの多方面の戦略の(意図的な)失敗の結果、事態はニクソンが果たせなかった「多極化」の方向に急ピッチで進んでいる。

アメリカの軍事産業が望む「儲かる戦争」は空軍と海軍の新兵器を使って圧勝する短期決戦だが、イラク戦争はこれと正反対の、地上軍消耗型の長期のゲリラ戦である。イラクの泥沼化で、中東は反米反イスラエルのゲリラ(テロリスト)の巣窟となり、イスラエルは窮地に陥っている。

レーガン・・・ブッシュ・・・チェイニー・・・ラムズフェルド・・・ウォルフォウィッツ・・・ルイス・リビーら「ネオコン」は「隠れ多極主義」ではないか

■イギリスの立場

  イギリスは第一次大戦で疲弊して自滅的に覇権を失ったが、この際、アメリカの政府や財界に覇権の味を覚えさせ、アメリカに覇権を移譲してイギリスがその黒幕になるという米英中心主義の体制(米英同盟)を作り、自国が弱体化しても覇権利得の一部が自国に入る仕掛けを作った。欧州を地政学的に見ると、イギリスの敵はドイツとロシアであるが、冷戦構造の中では、ドイツは永久に東西分割され、ロシア(ソ連)はアメリカが敵視してくれて、アメリカはイギリスの同盟国であり続けるので、イギリスは安泰だった。

 これに対し、ニクソン以来の多極化戦略はイギリスの冷遇を目指した。ニクソンの世界5極化は「米欧日露中」であり、イギリスは「欧」の中に入れられてしまっている。「欧」は「欧州統合」を暗示しているが、それはレーガンが誘発したEU誕生によって実現した。EU誕生によって、欧州内で敵対しがちだったドイツとフランスは恒久的に統合され、2度と敵対できなくなった。フランスを味方につけてドイツを封じ込めるという、イギリスの歴史的な大陸分断戦略は永久に無効化された。

 
■世界中で戦争を意図的に誘発し続けてきた米英中心主義帝国

第一次大戦以来、人類の歴史の隠された中心は、イギリスの国家戦略の発展型である米英中心主義と、資本主義の政治理念である多極主義との相克・暗闘であり、それが数々の戦争の背景にある。米英中心主義は、日独の台頭を阻止するために世界大戦を起こし、冷戦をアジアに拡大するために朝鮮戦争やベトナム戦争を誘発した。中東におけるイスラエルと米英の戦略上の摩擦が、数次の中東戦争、石油危機、イスラム革命、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、テロ戦争、イラク戦争の背景に存在している。

 イギリスは、アメリカの軍事産業の利権を拡大してやることで米英同盟を強化しており、これも米英が戦争ばかりやっている状態を生んだ。建国時にイギリスの策略でアラブとの永続的戦争状態をつかまされたイスラエルは、その後アメリカを牛耳ることで自国の存続を可能にしたが、この要素もアメリカを中東での連続的な戦争に巻き込んだ。加えて、米英中心主義への報復を試みた多極主義が、米英中心主義的な戦争を大々的にやりすぎて失敗するという戦略を採ったため、米英イスラエルはますます戦争漬けになった。

 今後もしブッシュの隠れ多極主義が成功し、米英イスラエル中心主義が完全に清算され、世界が多極的な状態になって安定したとしたら、その後の世界では、戦争が劇的に減るかもしれない。

コメント

世界の軍事費の変遷を調査してみました。


下記の表の構成:
   実質国防支出 GDPに占める国防費の割合 一人当たりの国防費

順位   国名
1 アメリカ合衆国
    2001年   3223億6500万ドル  3.2%   1128ドル
    2000年   3041億3600万ドル  3.1%   1078ドル
    1985年   3902億9000万ドル  6.5%   1631ドル

2 ロシア連邦
    2001年   636億8400万ドル  4.3%   440ドル
    2000年   520億ドル     4.3%   358ドル
    1985年   3647億1500万ドル  16.1%   1308ドル

3 中国
    2001年   460億4900万ドル   4.0%   36ドル
    2000年   420億ドル      3.9%   33ドル
    1985年   300億900万ドル    7.9%   29ドル

4 日本
    2001年   395億1300万ドル   1.0%   310ドル
    2000年   453億1600万ドル   1.0%   357ドル
    1985年   324億9100万ドル   1.0%   269ドル

5 イギリス
    2001年   347億1400万ドル   2.5%   583ドル
    2000年   356億5500万ドル   2.5%   601ドル
    1985年   481億9600万ドル   5.2%   852ドル


 冷戦が終わって世界の軍事費が減少していることがわかります。アメリカの軍産複合体の力が冷戦後落ちてきたと言われていましたが、その通りのデータとなっています。

 しかし、2007年のアメリカの軍事予算は4953億ドルだそうです。アメリカの軍事予算は世界の軍事費の49.4%を占めていることになります。なんと1985年の3902億9000万ドルをはるかに越えているのです。

また2007.12.20の日経ネットによると、
<引用開始>米下院本会議は19日夜、イラク戦争を含む今年度の「対テロ戦費」として約700億ドルの支出を承認した。イラク駐留米軍の撤退期限は盛り込まなかった。下院は対テロ戦費を含む総額5500億ドルの今年度包括歳出法案を可決。同法案は上院を通過済みで、大統領が近く署名して成立する。対テロ戦費は大統領の要求がほぼ通った。イラクの治安が改善の兆しを見せ、「増派は成功」との意見が民主党内でも強まり承認された。<引用終了>

イラン・イラク戦争はアメリカの軍産複合体の巻き返しに相当貢献しているようです。  

 

  • norio 2007年12月22日 20:04

コメントする

comment form

この記事のトラックバックURL

trackbackURL:

トラックバック