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2007年11月19日

アメリカ財閥が中国経済を急激に成長させている

1990年代から中国は対米貿易黒字をため込み、外貨準備を急激!に増やして、現在は世界1位になっています(下図参照)。このような中国の急速な貿易黒字の拡大が、なんで可能だったのか?
カギはアメリカにあるようです。


Z01-02-35-00.gif
中国の外貨準備高の推移

儲かっている中国、しかしそれ以上に莫大に儲かっているところがある。アメリカ企業群を所有する財閥です。


中国の対米貿易黒字は2千億ドルを超えるものの、最終製品が生む利益の8割は米国企業に落ちるといわれる。製品の企画、流通、販売を米側が握っているからだ。
(日経金融新聞 2007.10.25)


ということはアメリカの財閥は、単純に中国の儲けの5倍も儲かっていることになる。外貨準備1位になったグラフの数倍儲けているのだからすごい。


・・・ということはなんの事はない。アメリカの財閥が中国経済を市場化させて育ててきた・・という推測が成り立つ。


その最大の証拠は、人民元の大幅切り下げ、そしてその後の人民元の低レベル維持。下のグラフを見てほしい。外貨準備が急増し始める1990年代前半に、大幅な元切り下げを行っている。彼らは中国投資と同時に、元安に仕組んだのだ。


93年1月に登場したクリントン前大統領は、約1年後、人民元レートを大幅に切り下げた。 1㌦=5,72人民元→1㌦=8,72元と、60%も切り下げた。同時にクリントンは、中国にアメリカの軍事機密も意図的に渡している。

Z01-02-34-00.gif人民元レートの推移


アメリカの対応は、日本への対応と比較すれば、違いが鮮明になると思います。1980年代には日米貿易摩擦とよばれ、プラザ合意で円は一気に約2倍に切り上げられました。しかしアメリカは対中国では、殆ど上げようとしない。最近アメリカ議会の圧力で人民元を上げましたが、たったの2%です。アメリカの財界を代表するポールソン財務長官は、中国の人民元切り上げに必死に抵抗していると言われています。切り上げすると儲からなくなり中国の成長にも悪影響なので抵抗しているのだ。


中国の人件費はアメリカの約30分の1です。中国経由で輸出することで、彼ら投資家・資本家は大幅に人件費を節約することができます。もっと単純に言えば、現代の奴隷貿易・三角貿易をやっていると言ってもいいかもしれない。
一方アメリカでは、減税を行い、ITバブル・住宅バブルを演出して、消費意欲を煽る。結果アメリカ本国はとっくに世界最大の大赤字ですが、アメリカ財閥(特にゴールドマンを握るジェイ・ロックフェラー)は中国で大もうけしている。


このように中国の急激な経済発展はアメリカ資本によるところが大きい。今後の東アジアの情勢を占う上でも、このアメリカ財閥と中国のつながりはよくつかんでおく必要がある。意図的に中国に軍事機密を流出させている点も含めて。
また日本の右はアメリカ寄り、左は中国寄りの人が多そうですが、単純に政治動向を見ていてはダメでしょう。欧米の財閥の動きと、華僑財閥が動いてそれに連動して中国政府が動いているはずです。

(by Hiroshi)

コメント

米中の蜜月構造
現在の米中間の問題は北朝鮮の核開発、対テロ戦争への協力、イラン問題、ダルフール紛争への対応、中国防衛費の透明性、台湾の地位についての問題、人権問題、チベット民族問題、人民元切り上げから、最近では食品や玩具等の輸入中国製品に対する安全性の問題まで多岐にわたる。
一見その関係は対立構造にあると思われがちであるが実は経済的には米中両国の国益がほとんど一体化しつつある状況にある。
国内世論としても相互にそのことを歓迎していないにも関わらず、政治的にも抜き差しならない状況になりつつある。中国が社会主義国であるとか人権が尊重されていないといったことより、アメリカの国益を考えると日本より中国と経済的に融合していくしかない。イデオロギーより経済原理に忠実にならざるを得ないというところでしょう。
むしろそれだけアメリカは自国の世界に対する経済的優位性に対する危機感があるのだと思います。

  • tennsi21 2007年11月19日 12:32

tennsi21さんこんにちは、

>米中の蜜月構造       
>実は経済的には米中両国の国益がほとんど一体化しつつある状況にある

彼らにあまり“国益”という概念はないのかもしれません。アメリカ財閥と華僑、中国政府高官の思惑で動いているように思います。
中国国民は、殆ど低賃金で働かされる道具みたいな。

いずれにせよ、中国の内実については、注意要ですね。

  • Hiroshi 2007年11月23日 12:45

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