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2007年09月19日

米国一極支配の崩壊①~米国経済データより~

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EUを初めとする世界各国における協力体制の構築や、新たな経済圏の構築が活発化し、それらの勢力が拡大している今の世界情勢を見ていると、いよいよこれまでの米国一極支配からの「多極化」または「覇権移転」の可能性が見えてくる。さらにその動きの背後には、2007年09月01日の記事「国際金融資本の覇権争いの行方」にもあるように、国際金融資本家の戦略、覇権闘争が存在している。

そこで、まずは米国のこれまでの歴史をさかのぼって、その特徴的な事象を時系列で整理しながら投稿していきつつ、「多極化」または「覇権移転」に繋がる流れ、可能性を探っていきたいと思います。

今回は、その第一弾ということで、まずは取っ掛かりとして米国の経済データを調べてみました。

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まずは、経常収支・財政収支のグラフから。

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※財政収支は「Historical Tables, Budget of the United States Government, Fiscal Year 2008」のデータより作成
※経常収支は「アメリカの経常収支」のデータより作成

経常収支、財政収支共に、1970年ごろからちらほらと赤字が出るようになって、1980年以降は、どんどんと赤字の額が加速していきます。これがいわゆる「双子の赤字」です。

次に財政支出における、分野別の支出を見てみると。。。

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※このグラフは「Historical Tables, Budget of the United States Government, Fiscal Year 2008」のデータより作成

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※このグラフは「Historical Tables, Budget of the United States Government, Fiscal Year 2008」のデータより作成

1960年代までは、歳出の大半が軍事費で占められていますが、1970年前後を境に、軍事費と社会保障費の割合が逆転しています。そして、その後社会保障費の額が急増していきます。これを見ると、軍事費だけでなく、社会保障・福祉分野の支出急増が、財政赤字の大きな原因になっていることがわかります。

最後に、経常収支における品目別の輸出、および輸入額の推移です。

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※このグラフは「Historical Tables, Budget of the United States Government, Fiscal Year 2008」のデータより作成

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※このグラフは「Historical Tables, Budget of the United States Government, Fiscal Year 2008」のデータより作成

1980年代にある経済学者が「アメリカは経済的更年期に突入した」と表現したそうですが、その1980年以降、アメリカは国際経済力の低下(1960年代のベトナム戦争の失敗や、日本経済の高度成長などが影響)が顕著になり、輸入量はあらゆる分野で伸び続ける一方で、輸出が思うように伸びていかず、消費大国化していきます。その結果、アメリカは膨大な額の貿易赤字国となってしまい、それが今日まで続いています。

コメント

いくつかのグラフの中で、一番驚いたのが、二つ目の
『米国・財政総支出に占める財政分野別支出額』の“社会保障費”の伸び率と支出額。
1996年~2006年の約10年で約2倍も伸び、170百億ドル(日本円換算で約210兆円)に達している。

アメリカの社会保障、特に医療関係は、当ブログの『アメリカ医療の実態』http://www.trend-review.net/blog/2007/07/000352.htmlで、
医療においては、国は殆ど、負担していないと思っていたのに、莫大な費用を支出している。
しかも、“軍事費”の3倍以上も支出しているなんて、いったいどうなっているのだろうか?

  • にっしん 2007年09月22日 22:54

はじめまして。
私も貴ブログのグラフで、アメリカの社会保障支出のあまりの大きさに驚いたのですが、これの大部分が、政府に近い保険会社・製薬会社等に流れてしまい、実効性がないのではないのでしょうか?そう考えれば、強者しか生存できない現在のアメリカの社会構造とも整合が付くと思います。

  • bronks 2007年10月28日 11:02

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