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2007年07月31日

アメリカ医療の実態

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年金問題どうする?といった話題の裏で、社会保険庁問題を機に、一気に年金・医療保険の民営化の流れが加速していますが、ここであらためて「アメリカの医療や保険の制度はどうなってる?」「その弊害は?」等、整理してみたいと思います。

みなさん、その実態を知るとそら恐ろしくなりますよ Evil or Very Mad Evil or Very Mad Evil or Very Mad
日本がそのような憂き目にあわない様に、一緒に真剣に考えていきましょう。

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まず、アメリカの医療システムは極端な矛盾を抱えている。その矛盾とは、医療技術と疾病研究で世界の最先端である一方、無保険状態で暮らす国民が5,000万人、さらに民間の医療保険に加入しながら適切な保障が受けられない多くの中流層が存在すること。

そして、アメリカ医療保険の経済を世界的に見てみると、
・米国民1人あたりの医療費負担額はフランスの2倍以上、イギリスの2倍半。
・国民健康指標はほぼ全ての面で他国を下回っている(例えば乳児死亡率では、英国に比べアメリカは36%も乳児死亡率が高い) 
・対GDP比の総医療費を日本と比較するとと、アメリカは日本のほぼ倍。

といった状況にある。(以上、冒頭のグラフ参照) 

     ・・・では、どんな仕組み、制度になってるのだろうか?


●アメリカの医療制度の概略
・国民皆保険ではなく、多くは民間保険でカバー。
・医療費は世界的に見て高い。病院では予約が必要。
・公的医療保障制度あり
  ①メディケア:老齢・障害年金受給者及び慢性腎臓病患者を対象
   (急性疾患に対する給付に重点)
  ②メディケイド:低所得者への医療扶助で、自己負担なしの現物給付
   (急性期医療・長期療養も対象)
  ※一般の人達は医療費は全て実費というわけではなく、雇用されている
    企業、あるいは個人レベルで民間の医療保険に加入している。
・民間医療保険の支払機関
  ①民間企業や政府機関に医療保険を販売している保険会社
  ②民間企業が自社の従業員のために運営する自社保険機構
  ※多くは雇用先企業を通じて医療保険に加入。
    しかし企業が従業員へ医療保険を給付する義務はない→5000万人無保険者
・医療費削減のシステムいろいろ
医療サービス提供者」「サービス利用者」「支払機関」の3者でサービスの利用・供給に一定の制限を設けることで、協力して医療費の節減を図っている。
①例えば、システム内部に医師や看護師などの医療従事者と、病院など医療供給機関を有し、一定額を払った加入者が契約に定められた医療サービスを受けるシステム。(契約外のサービスは受けられない
②出来高払い制を採用しながら、特定の医療サービス供給機関と契約し、加入者にそれらの機関を利用するよう奨励(強制?)するシステム。  等々が、次々に登場。
  (以上、「Smenaな日々・裏版…Know your role」を参照し、まとめたもの)
なお、るいねっとの「アメリカ健康保険制度の実態~医師は治療をしなければしないほど儲かる~」を合わせて参照してもらうと、より把握できる。


       ・・・ この様な「市場原理」最優先の仕組みにある医療の現場は、
一体どうなっているのか?


●弊害・実態
以下、「暗いニュースリンク」の映画「シッコ」(マイケルムーア作)紹介記事の中から引用

・映画の冒頭では、無保険の大工が、1万2,000ドル払って切断された薬指を接続するか、もしくは6万ドル払って切断された中指を接続するかという選択を迫られる場面が登場する。

・ムーアは、珍しい病気を治療するために骨髄移植手術が必要になった夫を持つ病院職員に注目する。その夫婦の加入する医療保険会社は、移植手術が“実験的”であるとして費用負担を拒否した。職員の夫は死亡した。

・ジョージア州では、或る夫妻の乳児が心臓停止に陥った際に、医療保険会社側の命令で45マイル(約72キロ)も離れた病院に連れて行かざるを得なくなった話もある。乳児は生き延びたが、迅速な治療があれば避けられたはずの永久的障害に苦しむことになった。

・「出産後24時間で病院を退院せよ」という医療保険会社側の要求により心臓疾患が発見されず、新生児が死亡した。異常を発見できたかもしれない検査をあまりにも急いで実施したためだ。

・企業経営層は、従業員向け医療保障のコストが上昇し続ける事態に閉口している。スターバックスはコーヒー豆の仕入れよりも多くの費用を従業員向け医療保険に支払っている。インドや中国等の低賃金国で価格競争にさらされている国際企業にとって、従業員向け医療保険費の高騰はますます受け入れ難い問題になっている。


かの映画の攻撃ターゲットは医療現場で暴利を貪る医療保険業界と製薬業界、さらにそうした業界の横暴を許す政治家たち(ヒラリークリントン等)である。そして、その不気味な影が確実に日本に迫りつつある。近い将来の日本に起こりうるのだ。

  なんとしても防ぎたい tikara

そのためには、吹聴される目先の「消えた年金」などに惑わされず、
みんなで事実追求し、最善の答えを生み出す「場」の構築が急がれる。
多くの方々の参加、協働を期待したいと思います tikara


 ↓↓最後に、構造的な理解を促す参考記事をおつけします↓↓

市場原理主義の怖さ;アメリカの実情は日本の将来図(花・髪切と思考の浮游空間

医療改革によるアメリカの支配(るいネット

医療制度の改正は「誰のため」のものなのか?(Trend Review)

コメント

出産における日本とアメリカの医療制度の違いを紹介しているサイトがありました。
http://www.mcfh.net/insuranceusa.htm
いつ、何が起きるか分からないお産…アメリカではお産も安心して出来そうにないなと思いました。

医療保険制度だけでなく、個人主義国のアメリカにはいろいろな問題が満載。
日本がアメリカのような社会にならないよう、みんなに社会のことを考える当事者期待をかけてゆきたいと思いました。

  • miya 2007年07月31日 10:37

アメリカの企業は本当に金儲け第一って感じ。そんな安心のできない保険では出産に対して不安が募るばかりですよ…このままじゃイカンですね!!

  • かんにょ 2007年07月31日 18:47

現政権に反対する人たちが意図的にデマを流しているという話も聞きますよ。アメリカは二大政党制で中傷合戦がひどいですから、メディアは信用できません。

  • あさぎ 2007年12月28日 08:15

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