2007年07月24日
マスコミが招く医療崩壊

上記のグラフは「さあ 立ち上がろうー「美しい日本」にふさわしい外科医とは」より転載しています。
マスコミは医療に関する報道(捏造も)を繰り返しますが、このグラフが示すように、クレーム件数はマスコミのそれにピッタリ比例して増加しています。
マスコミの過剰報道が医療の現場を苦しめているわけですが、今回はその報道の中身について考えてみたいと思います。
昨年10月の奈良県の「妊婦放置6時間、たらいまわし死報道」はみなさんもご存知だと思います。
詳しくは、るいネットにも投稿されているので参照ください。
このマスコミの捏造報道によって奈良県南部の産科医療が崩壊に追いやられたのですが、何かにつけて「医療ミス」と声高に報道するマスコミには、非常に大きな違和感を感じています。
マスコミには「6時間放置」、 (あとで1時間20分になるもいまだに「6時間」の記事はそのまま) 「恥を知れ」 (スポニチ あとで謝罪文掲載) 「明らかな人災」 (毎日新聞 たんなる女性のメールの意見がサブタイトルに) とののしられ(注3)、 タレント医師も医学的根拠なしに「CTを取れば助かった」といい、 担当医師を叩きまくりました(注4)。上記は勤務医開業つれづれ日記よりこのマスコミ報道は本当にひどい。
マスコミへの印象を問う質問では「医療者側をたたきすぎる」との回答が八割近くを占めた。上記は東京日和より。なにかにつけて「医療ミス」だと連呼するマスコミの過剰反応ぶりがよく分かります。
心臓手術、病院によっては死亡率2倍のデータ判明(2006年9月14日14時44分 読売新聞)上記引用の詳細はさあ 立ち上がろうー「美しい日本」にふさわしい外科医とは参照。これは日本の冠動脈手術における成績がアメリカに劣っているということマスコミが言いたかったらしい。このブログを読んでいただければお分かりになると思いますが、けっしてそんなことはありません。
こうした例は、枚挙に暇がないですが、上記のグラフが示すように、過剰に「医療ミス」と声高に叫んだり、また奈良県の妊婦報道のように、ムリヤリに「医療ミス」を捏造してまで、医療の現場を叩きたがるマスコミ報道の増加によって、医療への不信感が増大し、その結果、必要以上のクレームが医療の現場に向けられています。そのため、過酷な医療の現場が、さらに過酷になり、崩壊していくというケースは少なくないです。
医療の現場が消えていけば、困るのは国民ですが、一体、マスコミは何の為に、不毛なというか弊害な医療報道をつづけるのでしょうか・・・
- by heineken at 22:10



コメント
TBありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
朝日新聞の縮刷版(1980年以降)を調査して、最近になるほど、医師に対する批判記事の「割合」が増えていることも証明されているそうですね。
参考)『さるさる日記 - 外科医の育つまで』
マスコミの報道と苦情の電話の件数のグラフを見るとここ7~8年で超急激に増加していますね。
小泉の内閣の時期と重なるのが気になります。
構造改革の1つとして行った医療改革(アメリカのための)。医療改革をスムーズに行うためには庶民の医療に対する不全を増長させる必要があります。
まさにアメリカ→官邸→マスコミを現しているグラフだと思いました。
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あつかふぇさん、いつも勉強させていただいています。今後ともよろしくお願いいたします。
そのほか、諸兄のコメントもそのとおりだと考えています。日本の医療の状況変化と、アメリカ→官邸→マスコミは大きく関係していると・・・。これからも注意していきたいところです。
上記コメント、「コメントを入力してください」を削除し忘れです。失礼しました。