2007年04月30日
バイオガソリンは環境にいいの?②~バイオガソリンが必要になった背景は?~
バイオガソリンがどうやってつくられているか?
わかってもらえたところで・・・
続いて②、なんでこのバイオガソリンが必要になったのか?
そんなこといわれなくても、環境にいいからでしょ
と思っている人、少なくないでしょう!
もちろん、そうなのですが、実態はどうなっているのか?
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今回のバイオガソリンを導入するに至った経緯は?
CO2のことといえばおなじみの、国際条約「京都議定書」。
日本は、1997年に締結された国際条約「京都議定書」において2008~2012年には1990年との対比で「温室効果ガス」の排出量を6%削減することとしています。
この目標を達成するために色々なルールがつくられました。
そのルールのなかで、今回、キーワードになってくるのが、
「カーボンニュートラル」という聞きなれない言葉です。
次は、このカーボンニュートラルにについて
簡単にいってしまうと、
植物の光合成によるCO2の吸収量と、植物由来の物質を廃棄する際のCO2の排出量が相殺されること。
大気中のCO2の増減に影響を与えないと考えられているため、そこから、カーボン・ニュートラルと呼んでいます。

つまり、バイオガソリンを使うことで発生するCO2のうち、バイオエタノールの3%分はカットできてしまうのです。
ところが、このカーボンニュートラルには・・・、
バイオエネルギーを製造する工程で発生するCO2は含まないのです
机上の話のような気がして仕方ないですよね~
ということで、バイオエタノールを入れた3.0%分、発生したCO2がカットすることができるなんてタテマエにしかすぎないのです。
そしてさらに・・・
バイオエタノールの発熱量はガソリンの60%程度なので、3%のバイオエタノールを混合すると、計算上は1.2%ほど燃費が落ちるそうだ。つまり、3%のバイオエタノールを混合したからって、単純に3%ぶん二酸化炭素の排出量を抑えられるワケじゃなくて、燃費が落ちたぶんを考えると、実際には1%強から2%弱の効果しか望めないのだ。
【きっこのブログより引用】
【上:エタノール精製工場】
25日付のワシントン・ポスト紙は「トウモロコシはわれわれの問題を解決しない」という論文を掲載した。
トウモロコシを原料にしたエタノールは、生産過程で大量の化石燃料を使用するため、新エネルギー創出は1ガロン当たり20%にとどまる。温室効果ガスの排出量も同量のガソリンを消費した場合より15%少ないだけだ。トウモロコシ原料よりも効率性が優れたブラジル産のサトウキビ原料エタノールも、増産で熱帯雨林が伐採されれば、結果として二酸化炭素排出量の増大を招くという。
【iza温暖化対策“切り札”エタノール、効果に「?」】
とここまででもわかるように、実際、カーボンニュートラルなんか、そううまくいくものじゃない
むしろ、普通に石油を使うよりもエネルギーを消費するし、森林が破壊されてしまうし
そのほかにも、この間もバイオエネルギーブームによって色々な事象が出てきています。
・バイオエネルギー先進国のブラジルでは、バイオエネルギーを使用することで、石油の依存率が02年で9%まで低下することができました。しかし、これは一見、良いことのように見えますが、逆にバイオエネルギーの需要が多すぎて、熱帯雨林が伐採され、果樹園などがトウモロコシやサトウキビ等(バイオエタノールを製造するための作物)の畑へと(ブラジルがサトウキビだらけに!?)どんどん変わっている。
また、バイオエタノールの需要大によって物価上昇+食糧難と問題はエネルギー問題に留まらず、食糧問題にまで波及してしまっている。
そして他方では、遺伝子組換え食物の種子ビジネスが活性化(これはこれから追求していく必要があるかと思います)
と、この記事のタイトルでもある
「バイオガソリンは環境にいいの?」
の答えは、
はっきりいって、
地球規模の問題で見たら全くいいものではない!といっても過言ではないでしょうか?
つまり、
「バイオガソリン」自体、目先の環境対策でしかない!
- by sari at 13:18


【上:エタノール精製工場】

コメント
今日、ニュースでやっていました。
オレンジ果汁の世界生産量の6割を占めるブラジルでサトウキビへの転作が急増→オレンジ果汁の価格が上昇していると・・・。
そして、世界的なオレンジ生産量の減少につながっているらしいです。
>欲と無知にまかせて土の持っている回復力を超えて農業を続けると、土は死んでしまいます。水を中に保ったり、土の成分同士がかたまって支えていこうとする力も失われ、やせ衰えて、ちょっとの雨で崩れたり、乾燥すると砂漠のようになってしまいます。アメリカの穀倉地帯の大地が、今、このような状況になっています。
(http://www.inawara.com/nemohamo/words/sabaku.htm)より引用
記事を読んでそもそも環境対策になっていないんじゃないかと思ったりしました…。
それでチョット調べてみたら上記の文にもヒット(嬉しくないが…)
穀物をやたらと作ってしまうと、砂漠化を進めてしまう弊害もあるみたいです。
(じゃあ二酸化炭素すわねーじゃねーかぁーとツッコミいれたくなる)
京都議定書で決められたこと「だけ」守ってたらいいという考え方自体が短絡的な思考・行動を生んでいるんでしょうね。
世界のトウモロコシの輸出量の約70%をアメリカ産が占めているそうです。
アメリカは、バイオエタノール需要をきっかけに、遺伝子組み換えトウモロコシの栽培を推奨するんですかね。
「トウモロコシ」「サトウキビ」の先物取引をしている人は、ウハウハなんだろうなぁ。
と裏で儲けている人を思い浮かべてしまう。
「エタノールを燃焼したときにはCO2が発生するが、原料となる植物が生育段階で吸収した分をはき出すだけで大気中のCO2は増えも減りもしないと考えることを、京都議定書が認めている」(2007年 日経新聞より)
世界中の専門家たちが集まって議論した挙句の果てがこんな程度のことしか考えつかないのか、と思うと、ぞっとします。
「エタノールを燃焼したときにはCO2が発生するが、原料となる植物が生育段階で吸収した分をはき出すだけで大気中のCO2は増えも減りもしないと考えることを、京都議定書が認めている」(2007年 日経新聞より)
世界中の専門家たちが集まって議論した挙句の果てがこんな程度のことしか考えつかないのか、と思うと、ぞっとします。