2007年04月02日
アメリカ経済を支えていたのは、貧困層の借金だった
以下、『株式日記と経済展望』-「米国の住宅ローンの市場がおかしくなっています。」より引用(一部、紹介記事を含む)。
バーナンキ議長が、低所得者向け住宅ローンの不良債権問題が住宅市場に与える影響に懸念を表明、インフレ懸念にも言及したことで、市場では景気の先行きへの不安が一気に強まり幅広い銘柄が売られた。 (3月29日 東京新聞)
サブプライム市場の問題が深刻化するにつれて投資銀行が欠損の一部を被るのはどうやら避けられないという認識が投資家の間に静かに広がりつつあります。今日ははやくもジェネラル・モータース(GM)が金融子会社、GMACにおけるサブプライム絡みの欠損を埋めるために1000億円の資金を注入すると発表しています。(中略)「こっちで1000億円、あっちで1000億円、、、」という風に穴埋めしているうちに損はどんどん積み上がります。 (3月14日 いちカイにヤリ)
問題は2990兆円とも言われるデリバティブ市場の仕組み債の多くはそれらの金融機関のバランスシートを根拠にイシューされている紙切れだということです。だからそれらの金融機関のサバイバビリティー(存続可能性)にチョッとでも疑惑が出るとドミノ式に信用秩序が崩れる危険性だってあるということ。デリバティブに依存しているビジネスは住宅ローン業者やREITだけではありません。例えばETFだって仕組みの上では金融機関の発行するノート(証書)を株式のように売り買いしているというからくりになっているものが沢山あります。(中略)現実問題としてゴールドマンもモルスタもニュー・センチュリーの破綻ではチョー格好悪い窮地に追い込まれちゃった、、、。 (同上)
アメリカの国民も財産を使い果たしてすっからかんの状態であり、これ以上消費を続けさせる事は難しい。住宅で金が借りられなくなってカードローンで金を使っていることは以前に書きましたが、カードローンは高金利だから家計がパンクするのは時間の問題だ。 (3月30日 株式日記と経済展望)
サブプライム層は、貧困ゆえ、金さえあれば物を買う。そこへジャブジャブ金をつぎ込んで(貸し付けて)、貧困層にムリヤリ購買力を持たせることによって、ITバブル崩壊後のアメリカ経済は、何とか体裁を保ってきた。
しかし、もともと金のない貧困層の借金が、焦げつかないはずがない。住宅価格が上がり続けている間はごまかせたが、住宅価格の上げ止まりによって、目先の策であったことが露呈した
by ヤガ
サブプライム市場が行き詰まる詳しい仕組みは、こちら。
サブプライムローン大手ニュー・センチュリーの経営危機に関するニュースは、こちら。
- by yaga at 00:05



コメント
同じ株式日記さんから引用です。
>アメリカの2000年のITバブルの崩壊の後、グリースパンFRB議長はFF金利を一気に1%台にまで下げて景気のソフトランディングをはかった。6,5%から1%まで下げたのだから驚く。
>アメリカは2000年のITバブル崩壊の後もグリーンスパンの見事な金利操作で住宅需要などを喚起して好景気を続けることが出来た。ITバブルの場合は株式のバブルでしたが、住宅バブルの場合は日本のバブルとよく似ている。多くの人が自宅などを担保に金を借りて不動産や株に投資している。
>ところがサブプライムローンなどの焦げ付きが増え始めて不動産市況も暴落の兆しがある。バーナンキFRB議長は金利を下げて住宅市況の下支えをしなければならないが、グリーンスパンの時のような大胆な金利操作ができるだろうか?
>しかしアメリカに資金を供給してきた日本やEUが金利を上げて引き締めはじめているから、アメリカが金利を下げるとアメリカから資金が出て行ってしまうだろう。不動産バブルの場合、焦げ付きが出始めると銀行も貸し出しを締め始めるから金利を下げても効果は無いかもしれない。
>いずれにしろアメリカの国民も財産を使い果たしてすっからかんの状態であり、これ以上消費を続けさせる事は難しい。
アメリカはITバブルが崩壊した時とった手法が、今回は解決策にはならないようだ。
アメリカ崩壊・ドルの暴落は目前に迫っているのかもしれないと思った。
日本の住宅ローンは、住宅という資産を正当に評価するのではなく、生命保険をかけさせているので、住宅の耐震性も火災に対する安全性も遵法性もないがしろにされている。アメリカのモーゲージローンのような優れた仕組みを導入すべし、という記事を読んだことがありますが、このサブプライムローンという仕組みも非常に怪しいものに見えます。
少なくとも、日本ならサラ金から金をつまんだり延滞履歴があるような人間に住宅ローンは下りにくいと思います。