2007年01月06日
ユーロがドルと肩を並べる

以前Trend Reviewでドル安ユーロ高の流れを紹介しましたが、
「ドル・円が、世界から見放されつつある」
「ドル支配からの脱却」
ついにユーロがドルと肩を並べた
という記事があったので紹介します。
株式日記と経済展望
「紙幣の市中流通量、ユーロがドルを抜く」より
2002年に現金流通が始まった欧州単一通貨ユーロの紙幣流通量(ドル換算の価値)が、ちょうど5年の節目となる06年末で米ドル紙幣の流通量を追い抜くことが確実となった。ユーロ現金の利用が域内外で一貫して増え、ユーロ高も作用して最強の座が逆転した。
欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備理事会(FRB)が28日に公表した紙幣流通量(中銀保管分を除く)によると、市中に出回るユーロ紙幣は22日時点で6280億ユーロで、公表為替相場(1ユーロ=約1.317ドル)換算で約8270億ドルに相当する。ドル紙幣の流通量は27日時点で7827億ドルとユーロを400億ドルも下回る。
ドル→ユーロへの流れは各方面のブログでも紹介されていましたが、あっという間に現実のものとなりました。
ユーロ高の背景として、
ユーロ高に対して、ユーロ圏の政策当局者からけん制発言が増えないどころか、容認とも取れる発言が目立つのは、景気回復に対する自信やインフレ警戒感があるからだとの見方がある。JPモルガン・チェース銀の佐々木氏は「通貨高には、原油など輸入品の価格下落を通じてインフレを抑える効果がある。急激な利上げの代わりだ」と指摘する。
(中略)
その場合におけるドルとユーロの決戦場は中東の油田地帯にあるのですが、欧州はアメリカがイラクで自滅するのを待つだけで良い。アメリカがイラクから引き上げれば権益はそのまま維持されている事はないだろう。イラクに権益を確保していたロシアやフランスが黙ってはいないからだ。湾岸諸国もドル離れを模索している。
とあるように、短期要因としては、原油などの原材料を安く輸入することで、インフレを防ぐことが可能になったからといえるでしょう。さらには、中東の石油利権に関して、アメリカ一辺倒からユーロ圏へと移譲する見通しを確保した可能性も考えられます。
このブログでもユーロの台頭については何度か取り上げてきましたが、今回のユーロとドルの紙幣流通量の逆転をみるに、急速に世界地図が変わっている、と認識すべきでしょう。
- by andy at 22:37


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コメント
今まで、「世界のドル」は絶対だと思っていたので、最強の座が逆転し「世界のユーロ」になってしまったことに驚きました!
>ちょうど5年の節目となる06年末で米ドル紙幣の流通量を追い抜くことが確実となった。
この5年という数字、みなさんはどう分析しますか?
私は、驚くべきスピードと解釈しました。
ユーロ誕生から5年でドルの流通量を逆転。
僕も、すごい早さだと思います。
ユーロの紙幣流通量(ドル換算の価値)が、ちょうど5年の節目となる06年末で米ドル紙幣の流通量を追い抜くことが確実となったということは世界通貨であるドルが見捨てられ、ユーロに変わることを意味しています。その時は、一斉にドル売りが始まり、ドルが崩壊し、アメリカはスーパーインフレになる可能性がたかいはずです。
日本はどうなるのでしょうか。日本が所有するアメリカ国債は紙切れとなり、また日本の借金は膨大という状況で円売りがはじまる可能性があります。円売りとなれば、日本もスーパーインフレに突入するかもしれません。日本は生産性の高さを維持していれば経済破局にはならないと思います。しかし、借金はちゃらになるかわりに、貯金はなかったものになるかもしれないということでしょうか。
同じ紹介サイトの11月の記事では、ドイツではユーロ不信が拡大している!という逆の側面も紹介されていました。
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/ad0a4e9b4f640c357532644e11bee6b1
フランス、オランダでも導入以来、生活水準が低下し、経済的・社会的不安定状態が増大している現象もある様です。
どうやら、生産性の高度な諸国は負け組で、開発段階の低い諸国が見かけの繁栄をとげているのが実態といえるみたいです。
更に、スペインでは不動産バブルも起きている様だし、決して順風満帆という訳ではなさそう。
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/8a9e00864259e978fca5c3f8c593efd7